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レトロウイルスGag抗原上の細胞障害性T細胞エピトープの同定と感染防御への応用

研究課題

研究課題/領域番号 05262201
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

宮澤 正顕  東北大学, 医学部, 助手 (60167757)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードレトロウイルス / コア抗原 / gag遺伝子 / 細胞障害性Tリンパ球 / 認識エピトープ / 感染防御
研究概要

HIV感染者の病勢の進行がウイルス粒子コア部分を形成するGag抗原に対する抗体産生能の消失と相関することは良く知られている。我々は、免疫系の完成した成熟マウスへの接種によって重篤な免疫不全症を伴う急性の白血病を起こすフレンドレトロウイルス複合体を用い、gag遺伝子産物に対する免疫応答の誘導によりウイルス感染細胞の排除を誘導することが可能であることを示した。
本年度はフレンドレトロウイルスgag遺伝子産物上で細胞障害性T細胞(CTL)が認識する抗原構造を同定するため、gag遺伝子の部分断片を組換えワクシニアウイルスを用いて発現させ、ウイルス感染細胞に特異的なCTLクローンがGag蛋白質のどの部分を認識するかを解析した。その結果、調べた全てのCTLクローンはgag遺伝子5'端に近い、細胞表面型Gag蛋白のリーダー配列部分に認識構造を持つことがわかった。更に、この部分のアミノ酸配列に基づく合成ペプチドを多数作成し、それらを吸着した標的細胞の障害反応を解析した結果、多くのCys残基を含む疎水性のペプチドが認識エピトープとして同定された。このエピトープは、zinc finger motifの一部分に極めて類似した構造を持ち、現在までに知られている他のCTLエピトープとは全く異なる構造を示していた。
現在、このCTL認識エピトープを含む合成ペプチドワクチンを用いた感染防御実験が進行中である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 宮澤 正顕: "レトロウイルス感染に対する免疫応答-抗原特異性と宿主遺伝子による制御" Medical Immunology. 25(5). 417-425 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Michihiro Iwashiro: "Multiplicity of virus-encoded helper T-cell epitopes expressed on FBL-3 tumor cells" Journal of Virology. 67(8). 4533-4542 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 宮澤 正顕: "レトロウイルスに対する宿主免疫応答の生理と病理-認識抗原エピトープの構造と遺伝的制御" 細胞. 25(14). 558-562 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 近藤 徳和: "FBL-3腫瘍抗原特異的TcのTCR構造と抗原ペプチドの同定" 日本免疫学会総会・学術集会記録. 23. 516 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Masaaki Miyazawa: "Physiology and pathology of host immune responses to exogenous and endogenous retroviruses:from gene fragments to epitopes" Tohoku Journal of Experimental Medicine. (印刷中). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 宮澤 正顕: "現代病理学大系 第6巻 免疫" (株)中山書店(印刷中), (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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