研究分担者 |
中里 宗敬 青山学院大学, 国際政治経済学部, 講師 (90207754)
矢島 安敏 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 講師 (80231645)
白川 浩 東京工業大学, 工学部, 助教授 (10216187)
森 雅夫 東京工業大学, 工学部, 教授 (80016568)
今野 浩 東京工業大学, 工学部, 教授 (10015969)
蜂谷 豊彦 東京工業大学, 工学部, 助手 (00251645)
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配分額 *注記 |
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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研究概要 |
近年の金融不安は,単なる経済学の均衡分析だけではなく,均衡状態がいかに形成されていくのか,その状況のなかで,企業は不確実性を考慮に入れつつ,投資意思決定をいかに行うかの工学的分析がますます重要になってきていることを物語っている。本研究でこれらの課題に取り組んだが,研究分担者の努力により,かなりの成果を得ることができた。 すなわち、まず資本市場の均衡に関する分析では,カオス理論を用いて市場パラメータいかんによって不均衡状態から均衡に至ることも発揮することもあることを実験的に明らかにし(資本市場における不均衡ダイナミクス),非同質な投資家が行動する資本市場で,非負の均衡価格ベクトルが存在するための必要十分条件が明らかにされた(Equilibria in the Capital Market with Non-Homogeneous Investors)。市場における価格は入札によって決まるが,そのときに入札者が提携を行うとどうなるかを分析し,提携は単調性が高かくなるほど有利になることを示した(Second Price Auctionの提携に対する単調性)。 次に,企業における投資問題に対する工学的分析では,不確実性をオプションとして明示的に扱うリアル・オプション・アプローチを用いて,企業の海外生産拠点の選択のための評価方法を示し,履歴現象(ヒステリシス)が投資プロジェクト評価に大きな影響を与えることを明確にした(為替レートの変動に対する生産拠点の選択)。また,不確実性が大きい研究開発投資におけるスケジューリング問題をヒューリスティックに解く方法を示した(A Resource Constrained Project Scheduling Problem with Reattempt at Failure : A Heuristic Approach)。
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