衛生搭載合成閉口レーダを用いた流域水環境の監視に関する基礎的研究
Project/Area Number |
05750485
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
水工水理学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
立川 康人 京都大学, 工学部, 助手 (40227088)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 合成開口レーダ / リモートセンシング / JERS-1 / ERS-1 / 流域 / SAR / 水環境 / 後方散乱係数 |
Research Abstract |
SAR(Synthetic Aperture Radar)画像から,河道網情報・地被情報・地形情報など流出モデルを構築していくために必要な情報がどの程度得られるかを把握するために,地表面の被覆ごとにERS-1(the European Remote Sensing Satellite)およびJERS-1(the Japanese Earth Resources Satellite)のSARデータの特性を調査した。使用したSARデータはいずれも名古屋市周辺を取得したデータであり,ESR-1のSAR画像2シーンとJERS-1のSAR画像2シーンを宇宙開発事業団より取得した。これらの画像を解析した結果,以下のことが明かとなった。 ・JERS-1では,水域に裸地または水田が接している場合,それらの境界を得ることは難しい。一方,ERS-1では,水域の後方散乱係数が他の被覆に比べてかなり小さく,河道の流水部分もとらえている。したがって,水域情報を得ようとする場合は,ERS-1の方がJERS-1よりも望ましい。 ・水域以外の土地被覆は,いずれのデータを使っても,明瞭に境界を得ることは難しい。 なお,ERS-1,JERS-1の後方散乱係数はともに地表面の粗さの影響を受けており,これらのSAR画像を利用して空気力学的粗度を推定し得る可能性がある。従来の研究によって得られている土地被覆ごとの空気力学的粗度と,土地被覆ごとの後方散乱係数の平均値とを対応させた結果,JERS-1のSAE画像から得られた後方散乱係数と空気力学的粗度とは,関係づけることができる可能性を見いだした。この関係を用いてJERS-1のSAR画像を利用し,粗度マップの作成を試みた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)