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インターネットの長期的利用に関する心理学的研究-自己と攻撃性の観点から-

研究課題

研究課題/領域番号 06J03894
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 社会心理学
研究機関筑波大学

研究代表者

藤 桂  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードインターネット / ウェブログ / 電子掲示板 / オンラインコミュニティ / 攻撃性 / ソーシャルネットワーキングサイト / 自己 / オンラインゲーム
研究概要

インターネットの長期的利用が現実生活に及ぼす影響について,自己および攻撃性の観点から検討を行った。調査と実験の両面から検討を行い,以下の2点を明らかにした。
1.電子掲示板やソーシャルネットワーキングサイト上で展開されているコミュニティを対象とし,そこでどのように知識・情報の共有がなされているかについて検討した。同時に,コミュニティでの知識・情報の共有が,現実生活における自尊心,実際の問題解決行動に及ぼす影響についても検討した。心身の疾患や人間関係の問題を扱うコミュニティの利用者を対象として調査を実施し,どのような内容について共有しているか,それによってどのような影響が生じたか,などについて尋ねた。その結果,(1)コミュニティでは,情報・知識の共有のみならず,自身が抱える問題・悩みそのものについての共有,将来への希望・目標の共有,怒り・不満の共有もなされていること,(2)希望・目標の共有と怒り・不満の共有は,現実生活における自尊心を高めていたこと,(3)実際の問題解決行動を促進するのは,知識・情報の共有ではなく,問題・悩みの共有であることが示された。
2.インターネットの長期的利用が,情報の処理・解釈の過程に及ぼす影響について,個人が運営するウェブログに着目して検討した。具体的には,まずウェブログ執筆者に対して"自分自身はどのような人物であるか"について自己評定を求めた。その後,別の実験参加者にそのウェブログの閲覧を求め,"この執筆者はどのような人物であるか"という人物評定を求めた。そして最後に,執筆者に抱いた感情について尋ねた。その結果,(1)長期にわたって執筆しているほど,執筆者の自己評定と閲覧者の評定との乖離が小さくなること,(2)執筆者の,インターネット上での情報公開に伴う危険性に関する意識が低いほど,閲覧者は執筆者に対して攻撃的な感情を抱きやすいことが示された。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] オンラインゲーム利用が孤独感・敵意的認知に及ぼす影響-自己の表出、現実とのバランスの観点より-2007

    • 著者名/発表者名
      藤桂, 吉田富士雄
    • 雑誌名

      筑波大学心理学研究 33

      ページ: 51-57

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] Effects of online gaming on sociability and aggression.2008

    • 著者名/発表者名
      Fuji, K., & Yoshida, F.
    • 学会等名
      The 9th Annual Meeting of the Society for Perso nality and Social Psychology
    • 発表場所
      Albuquerque Convention Center
    • 年月日
      2008-02-08
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] オンラインゲーム利用が社会性および攻撃性に及ぼす影響-世代間での比較を通して-2007

    • 著者名/発表者名
      藤 桂・吉田富二雄
    • 学会等名
      日本社会心理学会第48回大会
    • 発表場所
      早稲田大学戸山キャンパス
    • 年月日
      2007-09-23
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] オンラインゲーム上における行動内容の検討-他者との関係に着目して-2007

    • 著者名/発表者名
      藤 桂・吉田富二雄
    • 学会等名
      日本心理学会第71回大会
    • 発表場所
      東洋大学白山キャンパス
    • 年月日
      2007-09-19
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2024-03-26  

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