研究課題/領域番号 |
08244213
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 学術情報センター |
研究代表者 |
高須 淳宏 学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (90216648)
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研究分担者 |
杉本 雅則 学術情報センター, 研究開発部, 助手 (90280560)
片山 紀生 学術情報センター, 研究開発部, 助手 (60280559)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 分散電子図書館 / 情報統合 / 近似的照合 / 文書構造解析 / データベースシステム / 情報検索 / 概念空間 / ユーザインターフェイス |
研究概要 |
現在インターネットではWWW技術を用いることによって、多種多様な情報資源が構築されている。ユーザがこのような情報システムを有効に利用できるようにするためには、各情報システム間の多様性を吸収し、個々のシステムを相互に接続することで、利用者に対して統一的な情報空間を提示するための方法論が必要となる。そこで本研究では、そのようなシステムを構築するための要素技術として、以下の三つの研究課題に取り組んだ。 (1)オブジェクトの同定(担当:高須、片山) 分散電子図書館においては、同一の実体、例えば同一の著者もシステムによって異なった形で表される。このような状況下で、実体を同定して情報を統合化する。 (2)概念空間の構築および利用者に応じた部分空間の提示(担当:杉本、片山) 実体間の類似度を定め、概念空間を構成するとともに利用者の必要な部分を推測し提示する。 (3)データベースシステムの構築(担当:片山、高須) 上記の機能を実現するために多様な情報を扱え、操作性の高いデータベースシステムを構築する。 そして本研究では、これら三つの課題について、次のような手法を考案するとともに、それらの有効性について検討した。 (1)の課題については、電子図書館において中心的な実体となる学術論文を対象として、文献の参考文献中にさまざまな形式で表される学術論文を同定するための近似的なマッチング手法を考案した。 (2)の課題については、文献中に現れる用語の頻度を基に実体間の概念的な距離を定義し概念空間を構築するとともに、利用者の検索要求に応じて部分空間を選び出し提示するシステムを考案した。 (3)の課題については、多様なデータ構造に対応するネットワーク構造とデータ操作能力の高い述語論理に基づいた記憶システムの開発を行った。
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