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c-Ha-ras遺伝子導入マウスを用いたヒトのヘリコバクター感染モデル系の確立

研究課題

研究課題/領域番号 08780804
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験動物学
研究機関(財)実験動物中央研究所

研究代表者

後藤 一雄  財団法人実験動物中央研究所, 動物医学研究室, 研究員 (00205593)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードc-Ha-ras遺伝子導入マウス / ヒトープロト型c-Ha-ras遺伝子 / Helicobacter pylori / 胃癌 / MNU
研究概要

Helicobacter pyloriは、ヒトの胃炎、胃潰瘍の原因菌としてばかりでなく、疫学的研究から、胃癌との関連性が指摘されている。また、一方でヒトープロト型c-Ha-ras遺伝子導入(Tg)マウスでは発癌物質の投与によって早期に腫瘍が多発することが、知られている。今回我々は、無菌(GF)-Tgマウス(BALB/cByJ×B6rasH2F1)での菌の定着性および肉眼的、組織学的変化を検討し、胃癌モデルとしての有用性を検討した。
東海大学医学部第6内科で、消化管潰瘍患者より内視鏡にて採取したH.pylori(No.130株)を、4週齢,GF,c-Ha-ras遺伝子導入Tgマウスに、一日あたり10^9個、3日間連続経口投与し、さらに菌投与一週間後胃癌誘発剤であるN-methyl-N-nitrosourea(MNU)を10mg/kg腹腔内接種した。胃の材料は、菌投与後3および18週間目に行なった。
胃内菌数は、GFTgMNU+(n=3),GFTgMNU-(n=3),GFnon-TgMNU+(n=4),GFnon-TgMNU-(n=4)およびGFBALB/cMNU-(n=4)の各群で、感染後3週で1.00×10^5、18週では1.09×10^5から1.89×10^5となり、いずれの群においても良好に菌が定着しているのが認められた。
肉眼病変は、いずれの群においても認められず、また病理学的検索においても胃における炎症、糜爛、および腫瘍等は認められなかった。
以上の結果から、本遺伝子導入マウスをH.pylori感染胃癌モデルとして用いるためには、菌株の選択、MNUの投与量および観察期間などさらなる検討が必要であると思われた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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