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シャペロニン依存タンパク質の非依存体への変換によるシャペロニン依存性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08J08701
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 生物物理学
研究機関東京大学

研究代表者

藤原 慶  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2008年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードシャペロニン / GroEL / 蛋白質のフォールディング / シャペロン / シャペロンの基質 / 大腸菌 / シャペロニン依存 / タンパク質フォールディング
研究概要

蛋白質はポリペプヂドが正しい立体構造をとることで機能する。蛋白質の中にはシャペロニンGroEの助けなしに正しい立体構造をとれないもの(GroE依存基質)が存在する。この理由を明らかにするために、GroE依存基質とGroEに依存しない蛋白質を比較した。先行研究において、GroELへの細胞内での結合頻度から、GroE依存基質が予測されていた。そこで、細胞内でフォールディングアッセイを行い、推定GroE依存基質のGroE依存性を解析した。結果、推定GroE依存基質の4割はGroE依存基質ではないことが明らかとなった。この結果は、メタボロミクスやプロテオミクスの解析によっても支持された。この4割とGroE依存基質、さらに細胞質全体の蛋白質は、アミノ酸組成、試験管合成時の凝集のしやすさ、好む立体構造が異なることが明らかとなった。特に、GroE依存基質はGroEが存在しない試験管合成時に凝集するものが濃縮されていること、アラニンとグリシンの含量が高い蛋白質が多いことが特徴であった。また、GroE依存基質のホモログのフォールディングを解析したところ、同じ生物でのホモログではGroE依存性が保存される傾向があること、GroEを持たない生物のホモログはGroEに依存しないことが明らかとなった。特にGroEを持たない生物のGroE依存基質ホモログは大腸菌のGroE依存基質と比べてアラニン、グリシンの含量が低く、アラニンとグリシンの含量の高さがGroE依存性に関与していることを支持した。また本研究で同定したGroE依存基質の分布や特徴は、シャペロンが蛋白質や生命システムの進化に関与してきたという仮説を支持した。

報告書

(2件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2010 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] A systematic survey of in vivo obligate chaperonin-dependent substrates2010

    • 著者名/発表者名
      Fujiwara K, Ishihama Y, Nakahigashi K, Soga T, Taguchi H
    • 雑誌名

      The EMBO Journal ((印刷中)掲載確定)

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] GroEL/ESをフォールディングに必要とするタンパク質群の同定から見えた特徴2009

    • 著者名/発表者名
      藤原慶、田口英樹
    • 学会等名
      第47回 日本生物物理学会年会
    • 発表場所
      徳島市
    • 年月日
      2009-10-31
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] シャペロニンGroEL/ESの濃度と大腸菌の細胞状況2009

    • 著者名/発表者名
      藤原慶、田口英樹
    • 学会等名
      第六回21世紀大腸菌研究会
    • 発表場所
      熱海市
    • 年月日
      2009-06-11
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 細胞内におけるシャペロニンGroEL/ESの役割2009

    • 著者名/発表者名
      藤原慶、田口英樹
    • 学会等名
      日本蛋白質科学会2009年度大会
    • 発表場所
      熊本市
    • 年月日
      2009-05-22
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] GroEL/ESの細胞内における役割の解明2009

    • 著者名/発表者名
      藤原慶, 田口英樹
    • 学会等名
      日本農芸化学会2009年度大会
    • 発表場所
      福岡国際会議場
    • 年月日
      2009-03-29
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] GroEL/ES発現抑制株を用いた細胞内GroEL/ES特異的基質の同定と解析2008

    • 著者名/発表者名
      藤原慶, 田口英樹
    • 学会等名
      BMB2008
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2008-12-09
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] GroEL/ES発現抑制株を用いた細胞内GroEL/ES特異的基質の同定と解析2008

    • 著者名/発表者名
      藤原慶, 田口英樹
    • 学会等名
      第8回日本蛋白質科学会年会
    • 発表場所
      タワーホール船堀
    • 年月日
      2008-06-11
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] FILAMENTOUS MORPHOLOGY IN GROE-DEPLETED ESCHERICHIA COLI INDUCED BY IMPAIRED FOLDING OF FTSE2008

    • 著者名/発表者名
      藤原慶, 田口英樹
    • 学会等名
      the meeting on Molecular Chaperones & Stress Responses
    • 発表場所
      Cold Spring Harbor Laboratory
    • 年月日
      2008-05-01
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2024-03-26  

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