• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

新製品開発活動における知識の伝承

研究課題

研究課題/領域番号 09730077
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 経営学
研究機関一橋大学

研究代表者

青島 矢一  一橋大学, イノベーション研究センター, 講師 (70282928)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードイノベーション / 知識伝承 / 知識移転 / システム知識 / 自動車開発 / 電子スチルカメラ / デジタルカメラ / ボーイング777 / 新製品開発 / 製品システム
研究概要

本研究では、製品開発活動における知識蓄積や知識伝承がどのように行われているのかを明らかにするための事例研究を行うとともに、効果的なマネジメントを考える上での概念枠組みを提供した。概念的な作業としてはまず、新製品開発における知識の種類をシステム知識と領域限定的知識に分類し、前者の伝承には人的メカニズムが後者の伝承には文書やコンピュータ化が適していることを議論した。また効果的な知識伝承方法は製品のアーキテクチャーによっても影響を受けることを指摘した。統合アーキテクチャーをもつ製品とモジュラーアーキテクチャーをもつ製品では製品進化の焦点が異なるために知識伝承の方法も異なるという指摘である。これらの議論は自動車開発プロジェクトのデータを用いて部分的に確認された。
自動車産業の他に事例研究として電子スチルカメラ産業と航空機産業を調査した。電子スチルカメラ産業に関しては、特に既存の銀塩カメラ・フィルムメーカーに注目して、既存事業を侵食するような製品の開発が、全く利益を生み出さないにも関わらず20年にも渡って続けられ、技術的知識や人材が継承されてきたプロセスを明らかにすることが主たる目的であった。実際、開発プロジェクトが消滅したこともあった。それでも技術的知識やそれをもつ人材は保持されてきた1つの要因は技術用途のすり替えである。電子スチルカメラ開発の技術や人材をビデオカメラなど市場のある他の製品開発に柔軟に振り替えることで技術の継続を可能にしていた。航空機産業についてはボーイング社の777開発の事例研究を行った。797開発の経験や日本企業を含めた他企業のベンチマークが、Preferred Processと呼ばれる新しい開発プロセスの確立に大きく寄与していた。また777開発で全面的に採用された3次元CADが、製品開発における知識や情報のマネジメントにいかなる変革を要請するのかが明らかにされた。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 青島矢一: "「日本型」製品開発プロセスとコンカレント・エンジニアリング:ボーイング777開発プロセスとの比較" 一橋論叢. 120-5. 111-135 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 青島矢一: "製品アーキテクチャーと製品開発知識の伝承" ビジネスレビュー. 46-1. 46-60 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 青島矢一: "新製品開発の視点" ビジネス レビュー. 45-1. 161-179 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 青島矢一・延岡健太郎: "プロジェクト知識のマネジメント" 組織科学. 31-1. 20-36 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 青島矢一: "新製品開発プロセスにおけるCAD技術の影響:ボーイング777開発の事例から" 『3次元・デジタル技術が開発・生産プロセスに与える影響』 第5章,(財)機械振興協会平成9年度報告書. 46-61 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 青島矢一: "新製品開発の視点" ビジネスレビュー. No.45,1. 161-179 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 青島矢一・延岡健太郎: "プロジェクト知識のマネジメント" 組織科学. Vol.31,No.1. 20-36 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 青島矢一: "3次元CADによる製品開発プロセスの革新:ボ-イング777開発の事例" 機械工業経済研究報告書H8-4. 46-61 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi