研究課題/領域番号 |
10304058
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能・物性・材料
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中村 貴義 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (60270790)
|
研究分担者 |
稲辺 保 北海道大学, 大学院・理学研究所, 教授 (20168412)
芥川 智行 北海道大学, 電子科学研究所, 助手 (60271631)
長谷川 達生 北海道大学, 電子科学研究所, 助教授 (00242016)
武田 定 北海道大学, 大学院・理学研究所, 教授 (00155011)
阿波賀 邦夫 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10202772)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
34,810千円 (直接経費: 34,000千円、間接経費: 810千円)
2001年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2000年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1999年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1998年度: 23,800千円 (直接経費: 23,800千円)
|
キーワード | 超分子イオン / 金属ジチオレン錯体 / イオン伝導 / 分子性導体 / クラウンエーテル / バンドフィリング制御 |
研究概要 |
あらかじめ分子を設計し、分子間の認識部位を分子自身に導入しておくことで(分子プログラム)、外部からの最小限のコントロールにより、望む分子の相対配置(デバイスアーキテクチャ)を実現することを主眼に研究を行った。個々の機能性分子を自己集積させることにより、分子デバイス等の基本となる複雑なアーキテクチャーを容易に構築する方法を確立し、さらにその高度に秩序だった組織体における、分子あるいは分子集合体間の協同的な相互作用に基づく複合的な機能を開拓することで、分子デバイス実現への道程を明らかにすることを目標に研究を進めた。 Ni(dmit)_2錯体結晶中に無機カチオンとクラウンエーテルからなる超分子構造を導入し、電子伝導とイオン伝導が共存する新しい分子システムを構築した。また、超分子構造を利用して、[Ni(dmit)_2]錯体の結晶中における配列制御を行い、分子集合体の示す導電性や磁性を制御できることを明らかにした。 また、分子性電荷移動錯体をナノサイズの材料へ展開し、新たな分子ナノデバイスを構築することを目指し、分子性導体の薄膜化の研究を進めた。特に、ラングミュアーブロジェット(LB)膜に注目し、単成分導電体LB膜の開発に成功した。また、TTF骨格が直接金属表面に結合した自己組織化膜の作製についても研究を行った。 さらに、イオン認識能を有する分子であるマクロサイクリックTTFにLB法を適用すると、固体基板上にナノワイヤ構造を形成すること、さらにマイカ基板を用いると、マイカ表面の対称性を反映して、ナノワイヤが配向することを見いだし、分子性導体の分子エレクトロニクスへの展開における新たな可能性を見いだした。
|