研究課題/領域番号 |
10358017
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
神経科学一般
|
研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
犬伏 俊郎 滋賀医科大学, 分子神経科学研究センター, 教授 (20213142)
|
研究分担者 |
岡本 泰範 GE, 横河メディカルシステム(株), 技術部・主任研究員
椎野 顯彦 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (50215935)
森川 茂廣 滋賀医科大学, 分子神経科学研究センター, 助教授 (60220042)
中州 庸子 野洲病院, 脳神経外科, 医師 (10135478)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
29,600千円 (直接経費: 29,600千円)
2000年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1999年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1998年度: 21,100千円 (直接経費: 21,100千円)
|
キーワード | ^<13>C NMR / 二重共鳴NMR / 他核NMR / 多量子遷移 / グルコース代謝 / 脳循環動態 / 分光光度計 / 近赤外分光法 / 化学シフト画像 / 脳循環代謝 / 代謝画像 / 脳機能 / エコー・プラナーCSI / C-13MR / C-13標識 / 局所勾配磁場コイル / 高速撮像 / グルコース / 近赤外分光器 / NIR画像 |
研究概要 |
1.独立して使用できる他核RFチャンネル2系統と勾配磁場パルス制御システムを既存の臨床画像用MR装置に導入した。また、頭部用局所勾配磁場コイルとそれに装着する頭部用RFコイル(MR信号検出器)を組み込んだ。この結果、既存の画像診断MR装置がその超電導磁石と新たに導入したシステムによって、独立したMR画像ならびにスペクトロスコピー用装置として機能し、最新の測定技法を実行できるようになった。 2.この新たに構築したMR装置と自作した種々の検出器で多量子遷移法にもとづく^<13>C MR信号の^1H MRによる間接的高感度検出を実現させ、人体内における代謝過程が安定同位体である^<13>C-標識にて追跡できるようになった。この^1Hによる^<13>Cの間接的検出法では多量子遷移状態におけるスピン系の緩和が最終的な信号強度を決定することが明らかになった。従って、多量子遷移状態での緩和過程をできるだけ抑制することにより、^<13>Cの情報を^1H MR信号は理論値に近い検出感度で獲得できた。 3.投与された^<13>C-標識グルコースの脳への集積、そして、その代謝産物であるグルタミン酸の取り込みが無侵襲で追跡でき、脳代謝活動による脳機能の計測が可能になった。これにより、エコー・プラーナーを元にした化学シフト画像を計測し、^<13>C NMR信号の高速取り込みを実現し、脳内の^<13>C標識代謝産物の画像を得た。また、この方法を人脳へ応用し、1-^<13>C-グルコースの脳への取り込みと、それに引き続くTCA回路内でのグルタミン、グルタミン酸への時間的推移を追跡した。 4.NMRによる代謝計測と同時に作動する可視・近赤外分光光度計を作成し、ラットの様な小動物からヒトにいたる広範な生体を対象として、脳内の血中酸素の動態をモニターできるようになった。
|