研究課題/領域番号 |
10410006
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
印度哲学(含仏教学)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
細田 典明 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (00181503)
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研究分担者 |
沼田 一郎 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助手 (20261258)
吉水 清孝 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (20271835)
藤井 教公 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70238525)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ウパニジャット / 原始仏教 / 『ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニジャッド』 / 出家と在家 / 『雑阿含経』 / 知恵文学 / サンスクリット阿含経 / 『ダンマパダ』 / ウパニシャッド / 『ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド』 / 『沙門果経』 / ジャイナ古層経典 / 比喩 / 六師外道 / 出家 / 在家 / 木の比喩 |
研究概要 |
1.ウパニシャッドにおける出家主義と王族との関連について、特にヤージュニャヴァルキヤとジャナカ王を中心に、研究代表者はブラーフマナ・アーラニヤカ文献も視野に含め、研究成果を纏めた。また、研究分担者により、法典におけるバラモンと王族の規定から出家と在家に関わる問題点と、ヴェーダーンタ哲学を中心にした出家や四生活期に関わる思想的諸問題を纏め、これを研究代表者が整理した。 2.原始仏教における出家者について、特に『雑阿含経』道品を、対応するパーリ・ニカーヤはもとより、現存サンスクリット阿含経や律・論蔵を精査し、これを訳注の形で反映させた翻訳を完成した。この道品は三十七菩提分法を中心としながら、後半に四不壊浄など在家者に及ぶ内容も含まれ、部派の中でその扱いの異なることが知られた。さらに、現存サンスクリット阿含経を漢訳『雑阿含経』と比較し、両者が共通の源泉を有していないことを明らかにした。また、研究分担者により、大乗仏教における関連人物の言及と展開を纏め、これを研究代表者が整理した。 3.研究期間中に収集し得た資料、並びに海外における本研究のレビュー等を踏まえて、特に『ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド』と原始仏教の関連性が、地域的要因に深く関わることを言語的側面からも検討し、具体的には、『ダンマパダ』や『阿含経』(『梵網経』『沙門果経』等)との関連を明らかにした。これらの内容は知恵文学の伝統として捉えうるものであり、ジャイナ教聖典や叙事詩、大乗経典にも知られる。その継承を見るならば、ウパニシャッドも原始仏教も出家者の立場を基本とするが、在家者との関係によってその内容が大きく展開し、大乗経典はその典型的なものといえる。
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