研究課題/領域番号 |
10660296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
苅和 宏明 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (70224714)
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研究分担者 |
水谷 哲也 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助手 (70281681)
有川 二郎 北海道大学, 医学部, 教授 (10142704)
高島 郁夫 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (30002083)
吉松 組子 北海道大学, 医学部, 助手 (90220722)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | ハンタウイルス / 腎症候性出血熱 / げっ歯類 / 新興再興感染症 / 人畜共通感染症 |
研究概要 |
我が国や極東口シアにおいてハンタウイルスの疫学調査を行い、以下のことが明らかになった。 1.実験的に作出した感染ラットの尿中にウイルスが排泄され、この尿を感受性ラットに経鼻的に滴下することにより感染が成立すること、さらに尿接種によって感染したラットの尿からもウイルスが検出されたことから、尿を介した経鼻伝播で本ウイルスが自然界で維持されうることが明らかになった。 2.パキュロウイルスで様々なハンタウイルスの核蛋白を発現させ、これらを抗原に用いたELISA法を開発した。本法により、抗体保有が判定できるばかりでなく、血清を異なった抗原に反応させることで、感染したハンタウイルスの型までも類推することが可能となった。 3.ハンタウイルス肺症候群(HPS)患者の体内のウイルス量を測定するために定量的PCR法を開発した。このPCR法により、HPSの急性期には高力価のウイルスが血中に存在するが、感染の回復期にはウイルスはもはや血中から消失することが明らかにされた。 4.複数の血清診断法を用いて、我が国のヒトにおける大規模なハンタウイルスの血清疫学調査を行った。健常者では抗体保有者は全く存在しないにもかかわらず、原因不明の肝炎患者においては約2〜3%の患者がハンタウイルス抗体を保有することが判明した。これにより、本邦でも一般の市民にハンタウイルスの感染があることが明らかになった。 5.極東口シアのウラジオストックでげっ歯類の捕獲調査を行い、日本の北海道と同じくエゾヤチネズミがハンタウイルスに感染していることが明らかになった。また、日本には生息していないセスジネズミも抗体を保有しており、極東ロシアにおいて強毒のHantaan型のハンタウイルスの存在が示唆された。また、ヨシハタネズミからウイルス遺伝子が検出され、塩基配列の解読を行ったところ、まったく新しい型のハンタウイルスであることが、判明した。
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