研究課題/領域番号 |
10680668
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
福田 真 京都大学, 生命科学研究科, 助手 (60283678)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | 核外移行 / CRM1 / NES / サイクリンB |
研究概要 |
核移行シグナル(NES)配列は、核から細胞質へのタンパク質の輸送を規定するシグナル配列である。我々は、NES配列に結合してNESをもつタンパク質を核から細胞質に運び出すNES受容体を精製し、CRM1であることを明らかにしてきた。さらにCRM1の基質としてアクチン、サイクリンBを示してきた。本年度、さらにCRM1がmRNAの核外輸送に関与するか検討した。その結果、核外移行の阻害剤であるレプトマイシンB(LMB)処理により線維芽細胞で核内にpoly(A)RNAの蓄積が認められた。さらに、in vitoで合成したmRNAを核に導入したところ、約2時間後から細胞質に核外輸送されるのを観察した。導入したmRNAの核外輸送は、小麦胚芽レクチンおよび低温度下では阻害されたことから、核膜孔を介する積極的なメカニズムで行われることが示唆された。さらに、LMBおよび過剰量のNESのco-injectionによって、mRNAの核外輸送が阻害された。これらのことから、mRNAの核外輸送におけるCRM1の関与を示した。また、MAPキナーゼカスケードにおけるNESの役割について、(1)MAPキナーゼがMAPKKが常に核と細胞質を行き来(シャトル)していることを明らかにし、(2)MAPKKがMAPキナーゼの核外移行に関与することを明らかにした。
|