研究課題/領域番号 |
10730052
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
神岡 太郎 一橋大学, 商学部, 助教授 (30202021)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | シュミレーション学習 / ビジネスシミュレーション / 学習促進性 / 協調意思決定 / 学習支援 |
研究概要 |
本研究は、ビジネスシュミレーションシステムを構築し、それをユーザの学習システムとして利用できるようにするだけでなく、それを用いた実験を行うことによってデータを収集し、今日の電子システムを用いたコミュニケーションに新しい方向性を提言することである。2年間の研究期間は、そのための実験システムとユーザ・インタフェースの構築に時間が費やされ、現在予備的実験研究が行われた段階である。システムに関しては、本研究費で購入された2台のPCの1台をサーバに、すでに我々の研究室にあるPCを含めてUNIX(Linux)及びWindws/NTをOSの下にLAN環境が整備された。ユーザ・インターフェースに関しては、ビジネスという領域に限定せずに、一般的ユーザ・インタフェースの構築と、そこでユーザが学習を行う上での一般的な問題点について研究がなされた。 予備的実験研究の段階で明らかになった問題点の一つは、ユーザがそのシュミレーションシステムを操作して、様々なシュミレーション学習を行う以前に、そのシステムの操作そのものを学習しなければならない、という2次的学習の必要性が生じており、これが無視できない程度に大きいということである。これは実際のビジネス現場においても、個々のユーザがビジネスのインフラとして情報システムを用いる場合には避けては通れない問題であるが、個々のユーザの問題を超えた問題も生じている。例えば、協調意思決定において、メンバー中の一人のツール操作能力が低いと、他がうまく使いこなせても、全体としての競争力が著しく低下してしまうことがしばしば見られるということである。 今度の課題として、ツール操作能力と集団としての意思決定能力について掘り下げて調べてゆく必要があると考えている。具体的には、教育的な効果も絡めて高等学校の生徒を使ってこのような実験が行えないかということを模索している段階である。
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