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確率過程論とその数理ファイナンスへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 10740048
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 数学一般(含確率論・統計数学)
研究機関一橋大学

研究代表者

高岡 浩一郎  一橋大学, 商学部, 講師 (50272662)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードマルチンゲール / 数理ファイナンス / 均衡理論 / 確率論
研究概要

第1の柱である純粋数学の確率過程論の研究について:昨年度に、実数値の連続(局所)マルチンゲールが一様可積分マルチンゲールになるための必要十分条件に関して、(私の知る限り)知られている結果をすべて一般化もしくは精密化した定理を導いたが、今年度はマルチンゲールにジャンプがある場合も、ジャンプが有界であればやはり同様の定理が成り立つことを示した。
第2の柱である数理ファイナンスへの応用について:株価のランダムネスの源泉は、(1)企業の業績情報、(2)市場参加者が多数いること、(3)市場参加者が互いの戦略を読み切れないこと、の3点あると思われるが、不確実性の下での均衡理論がうまくモデルに取り込めているのは(1)のみであるように私には思われる。そこで、今回は(3)にスポットを当てた、ある意味ではゲーム論的な均衡モデルを考えた(一橋大商学部ワーキングペーパー)。このモデルから導かれる株価変動の確率過程は、投資家のリスク許容度が市場全体でどのように分布しているかによって決定される。いくつかのケースでは明示的に計算することができ、例えばどの投資家のリスク許容度も同一の場合はボラティリティが定数の幾何ブラウン運動(ブラック・ショールズ・モデル)が得られることを示した。大きな投資家(測度が正)と小さな投資家(測度がゼロ)の両方が存在する状況をモデル化できるが、大きな投資家が存在する場合は存在しない場合よりも市場が不安定になり得ることも、モデルの帰結として示すことができる。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takaoka, K.: "Some remarks on the uniform integrability of continuous martingales"Seminaire de Probabilites XXXIII,Sproger LNM1709. 327-333 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Takaoka,K.,: "Some remarks on the uniform integrabiity of continuous martingales" Seminaire de Probabilities XXXIII,LNM,Springer. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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