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保育・教育場面における言語的相互行為の発達心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10831001
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 談話(ディスコース)
研究機関北海道大学

研究代表者

石黒 広昭  北海道大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (00232281)

研究期間 (年度) 1998 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード保育 / 教育 / 言語的相互行為 / 発達 / 日本語非母語者 / 談話分析 / 集団 / 教授学習 / 集団教授学習 / 日本語非母語児(者) / フィールド・リサーチ / 幼児 / 小学生 / 日本語非母語児 / フィールドリサーチ / 文化 / マイクロエスノグラフィー / ビデオ / 観察 / 日本語
研究概要

日本語を母語とせず、それを流暢に使用することができない子どもの場合、日本語を母語とする指導者や他児との言語的相互行為において、発話内容やターンの主導権などの談話形式に非対称性が見られることがわかっている。こうした教育・保育場面に見られる非対称性はその集団の質によって異なるものであろうか。このことを明らかにするために、保育園、小学校、大学といった異なる集団の三つのフイールドで参与観察を行い、ビデオによる微視的分析を実施した。その結果、次のことが明らかにされた。1)1,2歳児クラスのこども達の保育集団では、日本語非母語児もその母語の相違によって目立つことはない。それは保育者による集団の組織化において言語の身体-運動成分が主要な役割を果たしていたからである。2)小学校の日系ブラジル人児童に対する「取り出し授業」では、指導者らが様々な手段を使って、子供達の「自主的発話」を引き出していることが明らかにされた。3)成人留学生に対する大学における第二言語としての日本語クラスの授業では、その言語学習のあり方は、集団教授学習であるという点に大きく関与していることが明らかにされた。以上のことから談話に見られる母語話者と非母語学習者との間の非対称性は指導者の談話の組織化のあり方に強く依存していることが示唆された。

報告書

(5件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] 石黒広昭: "「異文化」問題の中にある子どもの言語発達"月刊「言語」. 29. 76-83 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ishiguro, Hiroaki: "The stimulus-means as interpretative actions"The collected papers for the 3rd conference of sociocultural research. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石黒広昭: "AV機器をもってフィールドへ"新曜社. 190 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ishiguro, Hiroaki: "Children's language development and "crosscultural" issues"monthly Gengo.. Vol.29, No. 7. 76-83 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ishiguro, Hiroaki: "The stimulus-means as interpretative actions"The collected papers for the 3rd conference of sociocultural research.. (In press.).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ishiguro, Hiroaki Eds.: "Audiovisual field research"Tokyo ; Shinyo-sha. 1-199 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ishiguro, Hiroaki: "The Stimulus-means as interpretative actions"The collected papers far the 3rd conference of sociocultural research. (In press).

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 石黒広昭: "「共通言語」なしの教授学習過程"第43回日本教育心理学会総会発表論文集. 373 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 石黒広昭: "発達のフィールドリサーチ"日本発達心理学会第13回総会発表論文集. S99-103 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 石黒広昭 編著: "ビデオをもってフィールドへ"新曜社. 190 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 石黒広昭: "「異文化」問題の中にある子どもの言語発達"月刊「言語」. 29巻. 76-83 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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