研究課題/領域番号 |
11694228
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
有川 二郎 北海道大学, 医学部, 教授 (10142704)
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研究分担者 |
森松 組子 (吉松 組子) 北海道大学, 医学部, 助手 (90220722)
苅和 宏明 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (70224714)
高島 郁夫 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (30002083)
森川 茂 国立感染症研究所, ウイルス第一部・外来性ウイルス室, 室長(研究職) (00167686)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
2000年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 腎症候性出血熱 / HFRS / ハンタウイルス / 人獣共通感染症 / ウイルス感染症 / 病原性 / 遺伝子再集合 / 感染増強 |
研究概要 |
1.中国側研究分担者の所属研究機関を訪問し中国では地域的に強毒と弱毒のハンタウイルスが流行している可能性が示唆された。また、中国におけるワクチン開発の現状と有効性について情報を得た。さらに各国流行株と中国株の遺伝子の相互関係の解析ならびに血清型鑑別診断法の技術交流を行った。 2.スロバキア研究分担者の研究所を訪問し、欧州におけるハンタウイルス遺伝子解析に関する情報交換と技術習得を行った。 3.日本側研究協力者を米国側研究分担者の研究所に派遣しレセプター解析と遺伝子再集合ウイルス作製のための情報交換と技術交流を行った。 4.日本側研究協力者を米国Wisconsin大学獣医学部に派遣しcDNAから人工的にハンタウイルスを合成するための基礎的技術の習得を行った。 5.ヘルシンキ大学、Vaheri博士から北欧流行ハンタウイルスの病原性規定因子についての研究打ち合わせを行うと同時に、当該研究分野の他の研究者と共に情報交換を行った。 6.東南アジア流行ウイルスとの比較を目的にウイルス株および患者と感染動物の血清の取得の可能性について情報交換を行った。 7.ハンタウイルスの感染がGalNacを特異的に認識するレクチンであるDBAとSBAによって増強されること、ならびに感染過程でのウイルスと細胞膜の融合には細胞側の因子が関与することを明らかにした。 8.マウスへの病原性が末梢組織での増殖効率が高いことが関連し、エンベロープ蛋白の単一アミノ酸の変異が規定していることを明らかにした。 9.遺伝子再集合ウイルス作成のためにウイルス遺伝子の発現をMとS遺伝子について完了した。また、転写、複製機構解明のためのミニゲノムを作成した。今後、それら遺伝子発現蛋白とミニゲノムの発現の確認が課題である。
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