• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

CD40リガンドを用いたヒト白血病に対する遺伝子治療の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12217168
研究種目

特定領域研究(C)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関国立がんセンター

研究代表者

加藤 和則  国立がんセンター, 研究所, 室長 (60233780)

研究分担者 吉田 光二  国立がんセンター, 研究所, 主任研究員 (20158471)
若杉 尋  国立がんセンター, 研究所, 部長 (10112632)
研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
2000年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
キーワードCD40リガンド / 骨髄性白血病 / Bリンパ球性白血病 / 遺伝子治療 / レチノイン酸 / T細胞刺激補助分子
研究概要

本研究では難治性のヒト白血病に対する新たな免疫療法「CD40リガンドを用いた遺伝子免疫療法」の基盤開発を目的とした。以前までの研究結果によりCD40陽性であるBリンパ球性白血病細胞(B-CLL,ALL,HCL)はCD40リガンド刺激に対して感受性が高く、容易にCD80,CD86等の補助刺激分子を発現誘導し自己T細胞を活性化する事実が報告され、これを基としたCD40リガンド遺伝子治療が開発されている。本年度の本研究組織において研究代表者および分担者はCD40陰性もしくは弱陽性の慢性骨髄性白血病(CML)、急性骨髄性白血病(AML)、前骨髄性白血病(APL)に対しても効率的にCD40リガンドを作用させることを目的として、分化誘導剤とCD40リガンドの相互作用による免疫反応増強効果を検討した。ぞの結果、急性前骨髄性白血病の分化誘導療法に用いられているレチノイン酸ATRA(all-trans retinoic acid)前処理により骨髄性白血病細胞上にCD40を発現させることを確認した。機能的な受容体CD40を発現誘導された結果、骨髄性白血病細胞はCD40リガンドによる刺激を受け、各種細胞表面抗原、特にT細胞認識に重要な補助刺激分子(CD54,CD80,CD83,CD86等)の発現が増加し、効率的に抗白血病T細胞を刺激することをT細胞増殖・サイトカイン(IFN-γ)産生から確認した。以上の結果は従来の分化誘導療法耐性白血病に対してもCD40リガンド遺伝子導入白血病療法が応用できる可能性を示している。現在、分化誘導前後の骨髄性白血病細胞へのCD40リガンド遺伝子導入効率に関して検討を行い、白血病細胞の形質変化について検討中である。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Junko Tajima, et al.: "Establishment and usefulness of an anti-human CD 57 IgG1 monoclonal antibody."Immunology Letter. 72・3. 159-162 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Masato Azuma, et al.: "Cytokine production of U5A2-13-positive T cells by stimulation with glycolipid alpha-galactosylceramide."European Journal of Immunology. 30・18. 2138-2146 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuo Shirakawa, et al.: "Absence of endothelial cells, central necrosis, and fibrosis are associated with aggressive inflammatory breast cancer."Cancer Research. 61・2. 445-451 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 加藤和則: "CD40リガンドを用いた免疫遺伝子療法"医学のあゆみ. 194・14. 1261-1266 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 加藤和則: "白血病に対する免疫遺伝子療法"医学のあゆみ. 195・1. 43-49 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 加藤和則: "遺伝子導入による腫瘍免疫誘導"分子がん治療. 2・1. 45-52 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi