宋元時代の江南仏教世界と舶載仏画

研究課題番号:12610069

2002年度 研究実績報告書


代表者

    • 井手 誠之輔
    • 研究者番号:30168330
    • 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所・情報調整室・室長

研究課題基本情報

  • 研究期間

    2000年度~2002年度

  • 研究分野

    美術史

  • 審査区分

    一般

  • 研究種目

    基盤研究(C)

  • 研究機関

    独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所

研究分担者

    • 板倉 聖哲
    • 研究者番号:00242074
    • 東京大学・東洋文化研究所・助教授
    • 宮崎 法子
    • 研究者番号:20135601
    • 実践女子大学・文学部・教授

研究概要

宋元仏画の調査の継続を行い、あわせて日本でながらく中国画と考えられてきた高麗仏画の調査も行った。主な調査作品は、宋元仏画では、伝張思恭筆「阿弥陀三尊来迎図」(大阪・個人蔵)、「阿弥陀三尊像」(山形・上杉神社)、「水月観音像」(根津美術館)、「十王図及び二侍者像」(静嘉堂文庫美術館)。高麗仏画では、「阿弥陀八大菩薩像」「地蔵菩薩像」(徳川美術館)、「毘盧遮那仏変相図」(兵庫・個人蔵)、「水月観音像」(佐賀・鏡神社)、「阿弥陀八大菩薩像」(佐賀・広福護国禅寺)、「阿弥陀如来像」「阿弥陀三尊像」「地蔵菩薩像」(根津美術館)、「阿弥陀八大菩薩像」(愛知・桂岩寺)、「水月観音像」「地蔵菩薩像」(愛知・養寿寺)、「帝釈天像」「水月観音像」「地蔵菩薩像」(静嘉堂文庫美術館)である。

研究総体として、中国の宋元仏画の制作が、様式と図像の両面から、これまで考えられてきた禅宗寺院との関係以上に、むしろ杭州や寧波の天台系寺院の活動、さらには、広汎な阿弥陀浄土信仰や水陸会等の宗教儀礼と深い関わりをもつことが、明らかになった。江南地域で制作された宋元仏画は、今後も日本の寺院で発見が続くことが予想され、継続的な研究を進めていきたい。なお、現存する宋元仏画の所在リストと基礎データ、解説等を集めた報告書(「宋元仏画徴」)を作成した。

発表文献

  • 井手 誠之輔: "覚城院伝来・法華経変相図の謎"新修仁尾町の文化財. 28-29 (2003)

  • 井手 誠之輔(キム・ヨンチョル韓国語訳): "日本における中国仏画の受容-宋風を中心に-"展覧会カタログ「異と同」(韓国京畿道博物館). 173-182 (2002)

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