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保険企業に関する企業統治の歴史的研究-外部企業統治を中心として-

研究課題

研究課題/領域番号 12630090
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 経済史
研究機関一橋大学

研究代表者

米山 高生  一橋大学, 大学院・商学研究科, 教授 (00175019)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード保険 / 企業統治 / 生命保険 / 日本 / 歴史 / 経済史 / 経営史 / 戦後システム / ガバナンス
研究概要

平成13年度には、外部企業統治について有効な実証を行なうためのデータの入手が困難であることが判明した。そこで、この困難を克服するために、戦後活躍した業界人の方々へのヒアリングを実施した。ヒアリングでは、かなり有益な情報が得られた。その結果、次のような5つの仮説を考えた。
(1)企業融資に関しては昭和30年代から昭和40年代までは、「限界資金供給者」としての保険企業という評価は、大きく間違っていない。つまりガバナンスの主たるプレーヤーではなかった。
(2)産業企業の資金需要が旺盛な時期においては、旧財閥系企業および大手企業が窓口になって、融資の割り当てを行うほどであった。しかし産業企業のCorporat managementに保険会社が深く関与した証拠は見当たらない。
(3)その後においては、保険会社の企業規模などによって、ガバナンスのプレーヤーとしての行動にある程度の差が生じる。
(4)商品構成において、団体保険・企業保険のウェートが高まるにつれ、運用と販売の連携が重視され、いわゆる「政策投資」が大きくなる。
(5)この「政策融資・投資」は、ほとんどの保険会社では、資産運用担当者の「審査」を欠いた状態で行われるものではなかった。つまり「お手盛り融資」ではなかった。
平成14年度は、生命保険会社の融資額、集中率、充足率および融資企業の系列などの情報を有するパネルデータを作成して、この仮説の検証を試みるべく努力した。その結果(1)(2)(4)の仮説については、おおむね妥当であるが、(3)(5)については、仮説を確信させるような充分な証拠や実証結果は出ていない。今後の課題である。

報告書

(3件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] 米山 高生: "保険企業の目的と経営戦略"保険学雑誌. 568号. 58-78 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 米山 高生: "相互会社の論理と歴史的教訓-企業形態選択の分水嶺-"保険学雑誌. 572号. 5-22 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 宮下 洋, 米山 高生: "わが国保険産業の構造変化"林敏彦, 松浦克己編著『金融改革の実証分析』日本評論社. 177-218 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takau Yoneyama: "Strategy and Corporate Goal of Insurance Companies in Japan"Journal of Insurance Science. No.568. 58-78 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takau Yoneyama: "Mutual Company and its Historical Lessons : The Divide on the Form of Enterprise"Journal of Insurance Science. No.572. 5-22 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hiroshi Miyashita and Takau Yoneyama: "Structural Changes of Japanese Insurance Business"In : Toshihiko Hayashi and Katsumi Sugiura (ed.) Empirical Studies Financial Transformation, Tokyo. 177-218 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 米山高生: "保険企業の目的と経営戦略"保険学雑誌. 568号. 58-78 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 米山高生: "相互会社の論理と歴史的教訓-企業形態選択の分水嶺-"保険学雑誌. 572号. 5-22 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 宮下洋, 米山高生: "わが国保険産業の構造変化"林敏彦, 松浦克己編著『金融変革の実証分析』日本評論社. 177-218 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 米山高生,宮下洋: "わが国損害保険産業組織の特質-業界再編成の歴史的条件をさぐって-"損害保険研究. 62・4. 1-30 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 米山高生: "相互会社の論理と歴史的教訓-企業形態選択の分水嶺-"保険学雑誌. 571号. 1-18 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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