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経営学における意図せざる結果の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12630126
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 経営学
研究機関一橋大学

研究代表者

沼上 幹  一橋大学, 大学院・商学研究科, 教授 (80208280)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード経営学 / 意図せざる結果 / 経営学説史 / 方法論 / 思考法
研究概要

意図せざる結果の探究は,その成立時点から現在に至るまで社会科学の主要な関心事であったといっても過言ではないが,経営学的な研究は,この社会科学の伝統的な流れの中に位置づけられないまま現在に至っている.
今回の研究では,まず第1に,アメリカ経営学と日本経営学の発展史をその成立から今日に至るまでひもときながら,実は若干の例外を除いて両経営学の伝統に「意図せざる結果の探究」がほとんど存在しておらず,「科学としての経営学」を目指す活動として発展してきた部分がほとんどであることが示されている.しかし,近年にいたって,実は,経営学の研究においても「意図せざる結果」を探求することが意味があり,可能であるという立場が登場しつつあることも示された.
第2に,こういった学説史的な議論が整理された後で,さらにいかにすれば「意図せざる結果の探究」を促進することができるのかという視点から,思考法の整理が行なわれた.素朴行為記述,変数システム記述,行為システム記述という3タイプの思考法と,後2者の弁証法的活用が重要だという示唆が得られている.素朴行為記述とは,一般の人々が通常心に抱く「周囲の人間を登場人物とするドラマ仕立てのストーリー」である.これが必ずしも大局的にみて客観的な記述として合意形成できないものであるのに対し,変数システム記述と行為システム記述はより多数の間主観的合意形成を目指す記述である.変数システム記述は,あたかも社会システムを変数のシステムとして扱おうとするものであり,近年のオーソドクシーと言えるだろう.行為システム記述は,、この変数システムの矢印の部分を人間の行為として読み解くものである.しばしば多くの研究者が変数システム記述をもってすべてが解明されたと思いがちになるが,実は変数システム記述を出発点として行為システム記述へと到達することが社会研究の主たる目的なのである.

報告書

(3件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 沼上 幹: "20世紀の経営学"一橋ビジネスレビュー. 第48巻第3号. 22-37 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 沼上 幹: "行為システム観に基づく企業研究"『21世紀の組織論』白桃書房. (近刊,未定).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tsuyoshi NUMAGAMI: "Management Studies in 20^<th> Century"Hitotsubashi Business Review. Vol.48, No.3. 22-37 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tsuyoshi NUMAGAMI: "Research on Firms from the Action System Perspective, in Kotaro KUWADA (ed.)"Organization Theories in 21^<st> Century. (forthcoming).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 沼上 幹: "20世紀の経営学"一橋ビジネスレビュー. 第48巻第3号. 22-37 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 沼上 幹: "行為システム観に基づく企業研究"『21世紀の組織論』白桃書房. (近刊,未定).

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 沼上幹: "われらが内なる実証主義バイアス"組織科学. 33・4. 32-44 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 沼上幹: "20世紀の経営学"一橋ビジネス・レビュー. 48・3. 22-37 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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