研究課題/領域番号 |
12750504
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高井 伸雄 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (10281792)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 広域震度分布 / 震度分布予測 / 地震波伝播経路 / アンケート震度 |
研究概要 |
北海道の太平洋プレート境界付近で発生する複数の地震に関し、プレート内・プレート以浅、それぞれの地震波伝播経路長を説明変数、地震動強さを目的変数として、関係式を回帰分析により求めた。求められた関係式はおおよそ基盤における地震動分布予測式と考えてよい。また、回帰式と観測値の差を国土数値情報により議論した。 各地震により求められた、回帰式の係数を目的変数、マグニチュードを説明変数とし、再度回帰式を求めた。この回帰式が、任意の地震、観測点に対して地震動を予測する距離減衰式に相当する。この回帰に際し、震源距離のみをパラメータとした減衰式も作成したが、回帰係数が、本手法と比較し低いことが確認でき、これは本手法が伝播経路の影響を考慮できている為であると理解できる。以上により北海道における広域地震動分布予測式を作成した。 次に、求めた予測式を他地域に拡張して議論した。日本付近のプレートの沈み込みを北海道地域同様に既往の研究を基にモデル化し、過去の地震による震度分布や強震動データを用い、予測式の汎用性を検証した。特に東北地方では、同様のプレート沈み込み形状を有しており、予測精度が高いことが確認出来た。 求められた予測式と、震度に対する被害関数を用い、北海道をテストフィールドとして想定地震に対する被害予測を実施した。この被害予測の結果と、既往の距離減衰式による予測結果とを比較し、考察を加えた。本手法による被害予測結果は、より実際の被害に近く、想定地震に対する、防災計画等への援用に有用であることが明らかとなった。
|