研究課題/領域番号 |
13356002
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
生物生産化学・応用有機化学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
吉原 照彦 北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (90002071)
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研究分担者 |
松浦 英幸 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (20344492)
田原 哲士 北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (50001475)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
43,810千円 (直接経費: 33,700千円、間接経費: 10,110千円)
2003年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2002年度: 14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
2001年度: 20,930千円 (直接経費: 16,100千円、間接経費: 4,830千円)
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キーワード | 花芽形成 / セオブロキシド / Lasiodiplodia theobromae / 花芽形成制御 |
研究概要 |
1.セオブロキシド処理による花芽形成誘導 すでに効果が明らかになっているアサガオ以外の植物の花芽形成誘導について調べた。1mMセオブロキシド水溶液を2日に1回植物葉に散布した。その結果、短日性植物であるイネ、イチゴ、ダイズ、ポインセチアの花芽形成誘導に効果があった。しかし、イチゴ、ダイズでは品種間の差異が大きかった。 2.セオブロキシドの処理による塊茎形成誘導 実験室レベルでバレイショにセオブロキシド水溶液を散布することにより塊茎形成が誘導されるが、圃場実験でも20%の収量の増大が認められた。さらに、バレイショの病害抵抗性の付与にも関与することが明らかになり、病害防除とともに植物化学調節剤としての実用化の可能性が大きくなった。 3.セオブロキシド処理による抽苔抑制 長日条件で抽苔するホウレンソウにセオブロキシド水溶液を散布したところ、長日で抽苔を抑制する効果が認められた。植物化学調節剤としての実用化とともに抽苔現象解明のプローブとして重要な役割を持つ化合物であることが明らかとなった。 4.セオブロキシドの作用機作 リポキシゲナーゼ阻害剤サリシルヒドロキサミン酸を用いた実験により、セオブロキシドの作用機作はリポキシゲナーゼ活性を高めることが明らかになった。このことによりセオブロキシドによる塊茎と花芽形成は、リノレン酸酸化物の生成が促進され、その酸化物により両者の誘導が行われるとの結論に達した。 5.セオブロキシド製造特許 醗酵法および合成法によるセオブロキシドの製造法を開発し、特許を申請した。
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