研究課題/領域番号 |
13375011
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
環境保全
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大崎 満 北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (60168903)
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研究分担者 |
甲山 隆司 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (60178233)
井上 京 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (30203235)
平野 高司 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (20208838)
松原 健司 淑徳大学, 国際コミュニケーション学部, 助教授 (80296300)
蒲生 稔 産業技術総合研究所, 産学官連携部門, 主任研究官
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
35,490千円 (直接経費: 27,300千円、間接経費: 8,190千円)
2004年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2003年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2002年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2001年度: 17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
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キーワード | 熱帯泥炭 / リグニン分解酵素 / 窒素固定 / 酸性ホスファターゼ / 菌根菌 / リン酸可給化菌 / 森林火災 / 温暖化ガス / リグニン分解菌 / 酸性ホスファ / 窒素固定菌 / 酸性フォスファターゼ |
研究概要 |
インドネシアカリマンタンには熱帯泥炭が存在し、膨大な量の炭素を貯蔵しているが、近年急速な開発と不法伐採により、頻繁に火災が発生し、地球大気にはっきりと影響を与えるようになりつつある。そこで、この放棄地、焼け跡地を中心に、森林植生の回復と泥炭の保全のシステムを構築することを目指して調査研究を進め、以下の成果を得た。 (1)環境評価システム 1)化学物質の動態とリグニン分解の評価 土壌試料、河川や湖沼の水試料を採取し、化学物質の動態を解明した。泥炭土壌からは、多数の白色腐朽菌が得られ、この白色腐朽菌の代謝機能を評価し、リグニン分解、PCB、ダイオキシンといった毒性化合物の分解に応用出来るものを見いだした。 2)熱帯泥炭林における微気象およびフラックス観測 カリマンタン・パランカラヤ近郊の1)カランパンガンの天然林(運河掘削により乾燥化が進んでいる)、2)カランパンガンの焼失地(運河掘削により乾燥化が進んでいる)、3)セテアラムのナチュラルラボ(自然条件下の天然林)にて熱帯泥炭林における微気象およびフラックスの連続観測を実施した。運河掘削により、火災が無くとも微生物分解と森林の光合成能力の低下で、膨大な炭素が放出されていることを、世界で初めて解明した。 (2)地域社会支援システム 1)森林修復活動 Shorea balangeranが生残率、成長量が大きく、撹乱跡地における泥炭林修復に適当な樹種で、次いでS.selanicaであった。そこで、パランカラヤ郊外に新たな植栽地を設定し、撹乱跡地の修復を行っている。 2)Human Dimensionプログラムの作成 環境修復のためには、環境教育が重要と考え、環境プログラムを作成し、住民、小中高生に環境教育を実施した。また、環境修復モデル的を作成し、住民参加による複合的環境修復を実施した。
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