研究課題/領域番号 |
13410126
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国文学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
仲程 昌徳 琉球大学, 法文学部, 教授 (50044863)
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研究分担者 |
新城 郁夫 琉球大学, 法文学部, 助教授 (10284944)
星名 宏修 琉球大学, 法文学部, 助教授 (00284943)
黒澤 亜里子 沖縄国際大学, 総合文化学部, 教授 (70215101)
浦田 義和 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (00151944)
岡本 恵徳 琉球大学, 人文学部, 教授 (70044831)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
15,800千円 (直接経費: 15,800千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2003年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2002年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2001年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | 占領期の文学 / 統治下の文学 / 沖縄文学 / 植民地 / 植民地文学 / 方言表現 / 琉球文学 / アジアの文学 / 日本文学のエッジ / 米国占領下 / 米国軍政下 / 大城立裕 / 慰安婦 / 戦記 / 言語・身体・記憶 / 占領下の文学 / ひめゆり / 仲宗根政善 / 植民地下の文学 / 日本語文学 / 文学史 / アメリカ統治下 / 『八重山文化』 / 引揚者たちの作品 / 日本統治下 / 台湾の日本語文学 / 朝鮮の日本語文学 |
研究概要 |
2003年5月、岡本恵徳他編著で【沖縄文学選 日本文学のエッジからの問い】が刊行された。「沖縄文学の全体像を俯瞰する初のアンソロジー」をうたい文句にして刊行されたそれは、岡本恵徳が総説にあたる「はじめに」を、仲程昌徳が第一部、浦田義和が第二部、新城郁夫が第四部の解説を、そして黒澤亜里子が作品の解説にあたるといったように、「アメリカ占領下における沖縄文学の基礎的研究」グループが揃って協力し、出来上がったものであった。 本研究のメンバーは、そのことひとつをとっても分かるように「沖縄文学」の研究にとって欠かすことのできないメンバーであった。そこに【日本統治期台湾文学集成】等の編著にあたった星名宏修を加え、次のような目標を掲げて調査・研究がすすめられていった。 1、アメリカ占領下にあった27年間に発表されたされた作品の収集、整理。 2、同時期、東京を中心にして刊行された雑誌に掲載された沖縄関係作品の収集、整理。 3、同時期に発表された沖縄文学と日本文学との比較。 4、日本統治下にあった台湾で書かれた日本語文学の収集、整理。 5、日本統治下にあった朝鮮で書かれた日本語文学の収集、整理。 6、日本統治下にあった植民地文学とアメリカの統治下にあった沖縄文学との比較。 これらの目標が、充分に達成されたとはいえないが、少なくとも、収集、整理といった点で、これまでにない、飛躍的な成果があったことは間違いないし、占領下において書かれた沖縄文学の研究においても、新しい見地からする論考が発表されていったし、今後いよいよ、その成果の発表が勢いを増してくるはずである。 本研究とのかかわりで、今後なされなければならないことで明確になったことがある。朝鮮、台湾における日本統治期における日本語表現とは別に朝鮮語や中国語、台湾語で書かれた作品、さらには日本が占領したアジア地域で書かれた同時期の作品の収集、整理といったことで、それらの収集、整理がなされることで、日本、アジアの文学の中における、沖縄の占領期の文学の特質が、鮮明になってくるのはまちがいないだろうし、新しい文学の創出も研究もそこからはじまっていくことになるはずである。
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