研究分担者 |
佐々木 基樹 帯広畜産大学, 畜産学部, 助手 (50332482)
手塚 雅文 帯広畜産大学, 畜産学部, 講師 (40311526)
浦島 匡 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (80185082)
坪田 敏男 岐阜大学, 農学部, 教授 (10207441)
中村 正 帯広畜産大学, 畜産学部, 助手 (70271749)
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研究概要 |
事業報告:福井,坪田,浦島,手塚,佐々木はオスロ大学動物学博物館,ノルウェー極地研,スバールバル大学およびトロムソ大学を訪問し、アザラシの生息状況、体内汚染、クジラ,クマの繁殖生理、哺乳類の乳腺進化についての研究交流を行った。佐々木はオスロ大学においてホッキョクギツネ,ホッキョクグマの形態観察を行い、手塚はノルウェー近海域におけるホッキョクグマ,アザラシの体内におけるPCB汚染の実態調査を行った。スミソニアン動物学研究所のDr.O.oftedalを招聘し、"The origin and early evolution of lactation"と題する講演会を開催した。また、立教大学阿部教授による「環境教育の最前線」と題する講演会を開催した。「野生動物の生命と環境」に関するワークショッブを開催し、福井,坪田,浦島,手塚,佐々木,中村,阿部および日本鯨類研究所の石川が各々の研究成果を報告した。 成果報告:福井は北大西洋のヒゲクジラ類の繁殖生理の解明を目的として、索餌期におけるミンククジラおよびニタリクジラの血清中性ホルモン濃度と精細管内組織像の関連性を検討した。坪田は野生動物の人工繁殖への応用を目的として、ビーグル犬ならびに飼育ツキノワグマにおける精液採集、凍結保存、糞中性ステロイドホルモンの測定を行った。佐々木はホッキョクギツネの咀嚼筋の形態および構成を肉眼解剖学的に検索し、さらに頭骨の形態を観察することでホッキョクギツネ咀嚼筋の機能的解析を試みた。浦島はホッキョクグマの初乳と常乳における糖質の分析を行い、初乳と常乳では優先糖質が異なることを明らかにした。またアゴヒゲアザラシのミルクオリゴ糖の構造解析を行った。中村は、ジャィアントパンダの乳の一般組成,タンパク質組成,脂肪酸組成,糖質組成,無機質組成の分析を行った。
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