研究課題/領域番号 |
13640700
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
系統・分類
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研究機関 | 県立広島女子大学 |
研究代表者 |
藤井 保 県立広島女子大学, 生活科学部, 教授 (10181314)
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研究分担者 |
菅原 芳明 県立広島女子大学, 生活科学部, 教授 (30154462)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 円口類 / メクラウナギ類 / ヌタウナギ / 補体系 / マンノース結合レクチン関連セリンプロテアーゼ(MASP) / レクチン経路 / 原始的補体系 / セリンプロテアーゼ / アナフィラトキシン / 補体第3成分 |
研究概要 |
セリンプロテアーゼ・ドメインのアミノ酸配列を元にPCRプライマーを作成し、メクラウナギの一種、ヌタウナギ(Eptatretus burgeri)の肝臓mRNAから同ドメイン様のcDNA断片(240bp)をRT-PCR法により増幅した。同断片をプローブとして用い、ヌタウナギ肝臓cDNAライブラリーをスクリーニングし、5'RACE法を併用することにより同種セリンプロテアーゼ(補体成分)の全一構造をコードする完全長cDNAクローン(2,290bp)を単離した。このcDNAローンは713残基のアミノ酸をコードする翻訳領域を含んでいた。翻訳直後の分子量が80.4kDaと予想される推定アミノ酸配列は、ヒト補体成分の一つであるマンノース結合レクチン関連セリンプロテアーゼー1(MASP-1)と最も高い類似性(40.7%)を示した。また、活性中心セリンのコドンはTCNで、セリンプロテアーゼ・ドメインは分断エキソンによってコードされていた。これらの結果は、推定アミノ酸配列がヌタウナギMASP-1をコードするものであることを強く支持している。ヌタウナギMASP-1は、アミノ末端側に位置するレクチン認識部位のH鎖部分と、カルボキシル末端側のトリプシン様セリンプロテアーゼ・ドメインからなるL鎖部分とで構成されていた。当該分子と既知のMASP、C1r、C1s、B因子との系統関係をClustal-Xを用いた解析により調べた結果、H鎖で作成された系統樹では、本種MASP-1は、ヤツメウナギMASP分子群と同一系統群を形成し、一方、L鎖では、ナメクジウオ及び脊椎動物各綱の動物のMASP-1の間で同一系統群を形成した。
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