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軍縮・紛争解決イシューにおける政府と市民社会の新たな関係

研究課題

研究課題/領域番号 13720071
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 政治学
研究機関広島市立大学

研究代表者

秋山 信将  広島市立大学, 広島平和研究所(付置研究所), 講師 (50305794)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード市民社会 / 紛争 / NGO / 軍縮 / 国家と市民社会 / 人道援助 / 政府
研究概要

本研究のテーマは紛争後の平和構築活動、あるいは軍縮といった安全保障に近接した領域において新たに出現した市民社会アクターの活動、ならびに伝統的にこうした領域においてほぼ独占的に活動してきた政府と市民社会の関係について分析を加え、政府と市民社会の関係についての理論的考察を行うことであった。
この目的のために、米国ならびに欧州諸国において数次にわたる調査を実施した。軍縮の分野においては、日米軍備管理・軍縮・不拡散・検証委員会トラックII会合というアリーナに着目し、政府セクターと研究セクターの交わる場として、どのように政治(政策過程)におけるアジェンダ・セッティング、政策アイディアの流れの形成に寄与しているのか、また日米間におけるこうしたトラックIIと位置づけられるアリーナへのアプローチの違いについて、実際に会合に参加することによって知見を得た。(同会合における対露非核化支援政策の形成についての報告は、本補助金の成果である。)
また平和構築の分野においては英国のOXFAMやスイスのICRC、あるいはWSPなどの非政府組織(NGO)と日本のNGO(ジャパン・プラットフォーム、PWJや難民を助ける会)の政府との関係について分析を行った。また、イタリアによるコソボ紛争時の難民支援策が官民一体となって執行された事例について研究を実施した。これらの事例から、非政府活動の「政治化」の問題(日本のアフガン復興支援をめぐる政府・政治とジャパン・プラットフォームの確執)や「国家的アジェンダ」の非政府活動への投射の問題(イタリアの「社会の安全保障」への関心と「虹の架け橋作戦」における政府・非政府共同の大規模な人道救援活動の相克)などはこの国家・社会構造の特質が色濃く反映されていることが判明した。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 秋山 信将: "国益と人道主義の相克:コソボ紛争におけるイタリアとUNHCR"広島市立大学広島平和研究所編「人道危機と国際介入 平和回復の処方箋」. 89-112 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 秋山 信将: "「通常兵器分野における人材育成」のための知的インフラ整備について"(財)日本国際問題研究所 軍縮・不拡散促進センター「通常兵器分野における人材育成」. 8-24 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Nobumasa Akiyama, Tsutomu Arai: "Chapter 9 Japan"Protecting Against the Spread of Nuclear, Biological and Chemical Weapons (CSIS). Vol.3. 109-122 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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