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アワビ消化管内細菌叢の人工制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13760134
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関北海道大学

研究代表者

澤辺 智雄  北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 助教授 (30241376)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードアワビ / 消化管内細菌 / GFP標識細菌 / 抗生物質 / 人工的置換 / Vibrio halioticoli / 酢酸発酵 / 試験管内競合培養 / GFP標識 / アワビ消化管内細菌群 / 人工制御
研究概要

本年度の成果は以下の通り。
1.アワビ消化管内細菌叢の抗生物質添加飼料を用いた人工的置換
Vibrio halioticoliは、ペニシリン系、セファロスポリン系、およびクロラムフェニコール(CP)に高い感受性を示した。この中で最小発育阻止濃度の低いベンジルペニシリン(PCG)とCPをそれぞれ0.5-50mg/50gおよび1.5-150mg/50g飼料となるように混合したアワビ配合飼料を1ヶ月間エゾアワビに給餌し、アワビ消化管からのV. halioticoliの除去を試みた。その結果、50mg PCGおよび150mg CP添加飼料給餌区でV. halioticoliの比率は30%から0.04%に減少し、総菌数は10^8cells/9(消化管)から2桁減少した。しかし、生菌数は減少せず10^6CFU/g(消化管)を維持していたが、飼育試験終了時にはPolaribacter sp.が優占し、細菌叢は変化した。次に、アワビ消化管内細菌叢の完全除去を目指し、PCG-CP添加飼料給餌区で残存したPolaribacter sp.に高い感受性を示すセフォタキシム(CTX)を添加したPCG-CP-CTX添加飼料を調製し、飼育試験を試みたが、総菌数および生菌数を著しく減少させる条件を見いだすまでには至らなかった。
2.緑色蛍光タンパク質(GFP)標識V. halioticoliにおけるGFP発現条件の検討
GFP標識V. halioticoli株について細胞単位でのGFP蛍光発現条件の至適化やGFP発現細胞の検出限界時間などを検討した。その結果、GFP発現細胞の比率は培養温度15℃で高く、また、嫌気培養条件(ガスパック法)下においては、好気条件下よりも比率は10%低下するものの、GFP発現細胞は観察された。さらに、15℃-好気条件下でGFPを発現させた細胞は、15-25℃下では滅菌海水中で4日以内までは正確に検出できた。このGFP標識株を用いたトレーサー実験が今後の課題となった。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Sawabe 他6名: "Acetic acid production of Vibrio halioticoli from alginate : a possible role for establishment of abalone-Vibrio halioticoli association"Aquaculture. (印刷中). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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