配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2003年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
2002年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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研究概要 |
生産知識の動態保存を考える上で,リアルタイム性,機械可読性,業務のリアリティの3つの分類軸を導入し,インプロセス-人間利用-実業務,インプロセス-機械可読-実験,回顧的-機械可読-実業務の3つの形態に関して,4画面プロセス記録法,デザインレビューを対象とした知識記録手法,仮想生産システムを用いたナレッジタグ手法の3つの手法を開発した. これに対して,仮想生産システムを用いたナレッジタグ手法と,デザインレビューを対象とした知識記録手法に関してシステム開発を行い,システム実装上の諸問題の検討と解決手法の提案を行った.特に,工場の製造設備をとりまく状況を,仮想生産システムによって表現し,それにコード表現を対応させることで,外部の記述から知識の適用状況を再現する手法は,シンボリックな記述と,複雑な対象世界とを結びつけるものとして有効である. 最後に,動態保存の手法が実際の製造業での業務に適用可能であるかどうかの検討を,自動車部品製造企業の協力を得て実施した.多くの生産知識が投入された製造設備に対して,回顧的な知識収集を行った上で,知識適用履歴のシステム実装を行い,その結果を企業の技術者を中心に評価をしてもらった.その結果,こうしたアプローチによる生産知識の動態保存は,知識の保存・継承に限定されず,より広域なエンジニアリングツールとして利用可能であるとの評価を得た.
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