研究課題/領域番号 |
14550576
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 八戸工業大学 |
研究代表者 |
月永 洋一 八戸工業大学, 工学部, 教授 (60124898)
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研究分担者 |
庄谷 征美 八戸工業大学, 工学部, 教授 (80006684)
阿波 稔 八戸工業大学, 工学部, 講師 (10295959)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | コンクリート / 凍結融解 / 塩化物 / スケーリング / 粗骨材 / 吸水率 / 最大寸法 / 細孔構造 |
研究概要 |
本研究は、JIS規格値を満足しない低品質の粗骨材を含め、特にスケーリング劣化に着目して、粗骨材の品質がコンクリートの凍結融解抵抗性に及ぼす影響について検討したものである。また、コンクリートの凍害劣化を評価するための試験法についても検討し、さらに、凍害防止策の基本的対策についても考察を加えた。 以下に研究成果の概要を述べる。 (1)極めて低品質な粗骨材を用いたコンクリートの水中凍結融解試験による凍結融解抵抗性は、調合条件を変えても大きな改善は期待できないが、スケーリング試験による凍結融解抵抗性は、水セメント比と空気量によって改善される。これは、両者の劣化機構が異なることによると考えられる。 (2)コンクリートの凍結融解抵抗性には粗骨材の細孔構造が大きく影響しており、とくに凍結水量を反映する全細孔容積との相関性が高いことが認められた。 (3)コンクリートの凍結融解作用によるスケーリング劣化には、粗骨材の細孔構造のほか、最大寸法の影響もあることが確認された。 (4)従来から用いられている粗骨材の品質値である密度や吸水率だけでは、コンクリートの凍結融解抵抗性を十分に予測できないケースがあり、コンクリートの凍害劣化機構に立脚した粗骨材の品質指標値や品質の評価方法を検討する必要がある。 (5)コンクリートの強度と透過性を評価するための簡易的な試験を提案し、両試験による指標値は凍結融解作用による強度劣化の深さや透過性の増加を反映する試験であることが確認された。 (6)コンクリートの凍害防止策としては、設計、調合、施工の各面から基本的対策を講じることが可能であることを考察した。
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