研究課題/領域番号 |
14570431
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
広畑 俊成 (廣畑 俊成) 帝京大学, 医学部, 助教授 (90189895)
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研究分担者 |
菊地 弘敏 帝京大学, 医学部, 助手 (80338681)
宮下 琢 帝京大学, 医学部, 助手 (00239401)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | CD154 / T細胞 / mRNA / SLE / IFN-α / Jurkat / luciferase / IL-12 / stability / B細胞 / 固相化抗CD3抗体 / 抗CD28抗体 |
研究概要 |
これまでの研究により、IFN-αが全身性エリテマトーデス(SLE)のような自己免疫疾患の発症の引き金となることが明らかにされている。またCD154の発現が異常に増強しそれが長時間にわたり持続することにより、SLEに特徴的な多クローン性のB細胞の活性化、高ガンマグロブリン血症、自己抗体産生が引き起こされる可能性が考えられる。本研究においては、活性化されたヒトCD4陽性T細胞におけるCD154の発現に対するIFN-αの影響を検討した。その結果、IFN-αは固相化抗CD3抗体にて活性化されたCD4陽性T細胞の初期活性化段階においてCD154分子タンパク及びmRNAの発現を抑制したが、その後の活性化段階において、CD154の発現を増強することを明らかにした。次年度は、その詳細なメカニズムについて検討を行なった。その結果、IFN-αは抗CD3抗体刺激CD4陽性細胞のCD154mRNAのstabilityに対しては何ら有意の変化を与えなかった。一方、ヒトT細胞白血球株Jurkat細胞に、CD154遺伝子のプロモーター領域を組み込んだluciferaseレポータープラスミドを感染させてtransfectantを作成し、これを用いてIFN-αとIL-12の影響を検討したところ、IFN-αとIL-12は相加的にluciferase活性を増強した。以上の結果より、IFN-αは、IL-12とは異なる機序によりCD154mRNAの転写を増強し、これによりCD154の発現を長時間に亘り持続させ、SLEのような自己免疫疾患の病態に深く関与することが示唆された。
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