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個別要素法を用いた地震時建物被害による人的被害発生メカニズムの究明

研究課題

研究課題/領域番号 14750465
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 建築構造・材料
研究機関北海道大学

研究代表者

高井 伸雄  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (10281792)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード建物被害 / 人的被害 / 兵庫県南部地震
研究概要

これまでに提案してきた破壊パターンは内部空間の損失を反映した指標であるが、さらに定量的に評価するために、内部空問の損失を評価するW-値を導入し、建物の破壊パターンとW-値との関係を明らかにした。ここで、人的負傷とを関連づけることで、建物被害とは独立した、人間への外力と傷害度との関係が導き出される。ここでは人間の負傷度を医学で用いられる指標(傷害度スコア)を引用し、医学研究者との議論を重ね、内部空間損失と人的負傷との関係を明らかにした。
以上で地震時の建物被害による人的被害発生のメカニズムが明らかになったが、パターンと傷害度スコアとの関係は、東灘区のデータを利用していることから、一般化を目指し他地域での適用に関して議論した。そこで、対象地域を木造パラメーターの異ならないと思われる地域として、同地震で被害を受けた神戸市長田区を新たに対象地域都市として、GIS上に同様のデータベースを構築し、人的被害を予測した。その結果これまでに利用されてきた手法より精度の高い予測が可能となっている。これまでは木造に関しての解析であるが、1999年トルコ地震におけるRC建物造に関しての建物破壊パターンとW値との関係も議論可能とするべく、一次解析としてRC造の破壊パターンと主要な破壊階と死傷者の関係のデータベースを構築した、RCに関してはさらに詳細な解析を行う準備がある。
ここで注目する点は精度の向上よりも、メカニズムに踏み込んだ議論をしていることであり、以上により明らかとなった木造建物の地震被害による人的被害発生メカニズムを基に、より安全性の高い破壊パターンを考慮した建物形式、及び既存不適格建物の補強方法を議論することが可能となった。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 高井伸雄, 岡田成幸: "木造損傷度関数作成のための精密耐震診断値の地域特性及び年代特性の把握"日本建築学会北海道支部研究報告集. 76. 37-40 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 田畑直樹, 岡田成幸, 高井伸雄: "地震時の住家破壊に伴う死傷者発生因果律に基づく予測モデル-1995年兵庫県南部地震被害調査に基づく-"日本建築学会北海道支部研究報告集. 76. 153-158 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 田畑直樹, 岡田成幸, 高井伸雄: "地震時における木造建物内部空間損失と死傷危険度の関係-構造被害尺度と内部空間被害尺度からの考察-"日本建築学会大会梗概集. B-2. 45-46 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 田畑直樹, 岡田成幸, 高井伸雄: "住家被害に伴う室内散乱と負傷の関係-2000年鳥取県西部地震におけるアンケート震度に基づく-"日本建築学会大会梗概集. B-2. 51-52 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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