研究課題/領域番号 |
15201057
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
舘 かおる お茶の水女子大学, ジェンダー研究センター, 教授 (50155082)
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研究分担者 |
小檜山 ルイ 東京女子大学, 現代文化学部, 教授 (70186782)
佐藤 バーバラ 成蹊大学, 文学部, 教授 (50266201)
牟田 和恵 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 教授 (80201804)
坂元 ひろ子 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (30205778)
洪 郁如 明星大学, 人文学部, 助教授 (00350281)
伊藤 るり お茶の水女子大学, ジェンダー研究センター, 教授 (80184703)
足立 眞理子 お茶の水女子大学, ジェンダー研究センター, 助教授 (10347479)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
47,580千円 (直接経費: 36,600千円、間接経費: 10,980千円)
2006年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2005年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2004年度: 14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
2003年度: 12,610千円 (直接経費: 9,700千円、間接経費: 2,910千円)
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キーワード | ジェンダー / 近代 / 植民地 / 東アジア / 消費文化 / メディア / グローバル化 / 都市 |
研究概要 |
本研究は、1920年代から30年代にかけて、日本の都市部大衆消費文化の形成とともに台頭した「モダンガール」を国際的社会現象として捉え、このような現象を支えた思想、都市、都市文化、政治経済、そして植民地支配の展開を東アジアの植民地的近代(colonial modernity)という問題構制の下で考察するとともに、モダンガール現象をジェンダー/セクシュアリティの視点から検討した。 研究対象地域は、日本のいわゆる「内地」、沖縄、台湾、朝鮮、中国の上海、東北地域(旧満州)に及んだ。なお、本研究には、日本の研究分担者8名のほかに、お茶の水女子大学ジェンダー研究センター外国人客員教授であったタニ・バーロウ(ワシントン大学)、戴錦華(北京大学)、キム・ウンシル(梨花女子大学校)、ヴェラ・マッキー(メルボルン大学)が海外研究協力者として参加した。研究成果は、中間報告書(2005年、2006年)、最終成果報告書(2007年)にまとめた。その他の研究活動として、個別研究(資料収集、海外調査)、研究報告会・合宿、国際ワークショップ・シンポジウム(東京、ソウル)などを行った。 本研究の意義は、東アジアの「モダンガール現象」を、グローバル資本・植民地的近代・メディア表象を軸にして考察した点にある。本研究成果の内容は、「奢侈と資本とモダンガール-資生堂と香料入り石鹸」、「"半植民地的近代"を背負う-『婦人之友』における洋装化運動と"モダンガール"」、「新しい女、モガ、良妻賢母-近代日本の女性像のコンフィギュレーション」、「1920-30年代沖縄における"モダンガール"という問い-植民的近代と女性のモビリティをめぐって」、「ファッションと植民地的近代-台湾の場合」、「漫画表象に見る上海モダンガール」、"Contesting Consumerisms in Mass Women's Magazines"、"Buying in: Advertising and the Sexy Modern Girl Icon in Shanghai in the 1920s and 1930s"、"The Modern Girl in the Japanese Metropolis"、「『満州』のモダンガールと植民地的近代-「モダン」の構成要素をめぐって」、「羅〓錫の旅行記にみる『欧米』の表象(仮題)」などの論考としてまとめた。
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