研究課題/領域番号 |
15580098
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
福島 道広 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (20231558)
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研究分担者 |
小嶋 道之 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (20205389)
関川 三男 帯広畜産大学, 大学院・畜産衛生学専攻, 教授 (30120489)
園山 慶 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (90241364)
島田 謙一郎 帯広畜産大学, 畜産学部, 助手 (80301969)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ラット / 雑豆(アズキ,キントキ,テボウ) / きのこ(シイタケ,エノキタケ,マイタケ) / 食物繊維 / レジスタントスターチ / ポリフェノール / コレステロール代謝 / 短鎖脂肪酸 / 雑豆(アズキ、キントキ、テボウ) / きのこ(シイタケ、エノキタケ、マイタケ) / アズキ / キントキ / テボウ / コレステロール / 胆汁酸 / LDL receptor |
研究概要 |
豆はその中に含まれている食物繊維、澱粉、ポリフェノールなどの成分が生理機能として有用であることが知られているが、その生理的機構については未だ明らかにされていない。また、きのこに含まれている食物繊維の健康機能性についても明らかにされていない。そこで本研究は、豆類としてアズキ、キントキ及びテボウのレジスタントスターチ及びきのこ食物繊維の脂質代謝に及ぼすメカニズムを明らかにした。その結果は以下の通りです。 1.アズキ、キントキ及びテボウの皮からの食物繊維の機能性については血清コレステロール濃度に影響を及ぼさなかった。次にアズキ、キントキ及びテボウの餡を製造する過程で生成されるレジスタントスターチ及びその未消化物には血清コレステロール低下作用がみられ、LDL-receptor及びSR-B1の増加による肝臓へのLDL及びHDLの取り込みの増加及びCholesterol7α-hydroxylase活性の上昇による糞便中への胆汁酸類の排泄促進等に起因している可能性を明らかにした。 2.アズキの水溶性(ポリフェノール)画分には,アセトアミノフェンのラット慢性肝毒性に対して,過酸化脂質の抑制及び抗酸化酵素(カタラーゼ,グルタチオン還元酵素)活性の増加がみられ,抗酸化活性能を有していることを明らかにした. 3.きのこ食物繊維にも血清コレステロール低下作用が認められ、LDL-receptorの増加による肝臓へのLDLの取り込みの増加及び糞便中へのステロールの排泄促進等に起因している可能性を明らかにした。 以上の結果より、雑豆類のレジスタントスターチ及びきのこ食物繊維のコレステロール低下作用炉明らかとなった。また、豆ポリフェノールの抗酸化活性能についても明らかとなった。
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