研究課題/領域番号 |
15630006
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
清水 孝一 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30125322)
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研究分担者 |
田村 守 北海道大学, 電子科学研究所, 助教授 (80089888)
加藤 祐次 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50261582)
山本 克之 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10088867)
青柳 卓雄 日本光電工業(株), 研究室長
岡田 英史 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (40221840)
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研究期間 (年度) |
2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 光応用 / 生体医工学 / 生体計測 / 光治療 / 生体透視 / 光CT / 医用イメージング / 臨床技術 |
研究概要 |
光応用技術や近代医療技術のそれぞれのレベルにおいては、わが国は先進諸国中、最高水準にある。しかし生科学における光応用技術の研究や実用化については、欧米諸国に比べ遅れていると言わざるを得ない。とくに、創造的な発想や未来を切り拓く新技術開発の多くは、国外からのものに依存しているのが現状である。これに対し、最近はわが国でも、直接医療応用をめざした光応用技術の研究が盛んになりつつある。また、世界トップレベルの先端的光応用技術を利用できる環境も、徐々にではあるが整いつつある。このような背景に対し本企画調査は、医療における光応用技術の知識体系を充実させるとともに先端的光学技術の医学・医療応用の道を拓くことをめざして、特定領域研究の準備調査を行った。 医療のための光応用技術は、大きく基礎研究技術から臨床応用技術まで、目的別には観察・計測・診断・治療など、実に多岐にわたる。本企画調査では、これらを次の5分野に分けて調査活動を行った。すなわち、(1)光学基礎、(2)光学デバイス・装置、(3)光応用計測、(4)光応用イメージング、(5)光応用治療である。これらのうち(3)の分野については5月に、(5)の分野については7月に、(1),(2),(5)の分野については12月にそれぞれ発表会を行った。また、Optics Japan(日本光学会年次大会)の中で、パネルディスカッション「医療のための先端的光応用技術の今後を考える」(司会:研究代表者,パネリスト:すべて本研究の研究分担者)を開催し、本研究の重要性およびその成果を広く一般に公表した。さらに、わが国におけるこの分野の研究を体系的に総括し、特定領域研究形成に向けた具体的基盤とするため、選抜論文集の刊行を企画した。欧米の選抜論文集(Selected Papers)は多く存在するが、わが国のこの分野の選抜論文集は皆無に近いからである。各分担研究者の調査結果を集約し、取捨選択の後、400ページに及ぶ選抜論文集「医療のための光応用技術」を完成し、発行に至った。 これらの活動を通し、特定領域研究の準備という本研究の主たる目的は達成されたと考える。
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