研究課題/領域番号 |
15K01137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 別府大学 |
研究代表者 |
渡辺 智恵美 別府大学, 文学部, 教授 (40175104)
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研究分担者 |
西田 典由 愛媛県産業技術研究所(紙産業技術センター), 技術支援室, 主任研究員 (80502898)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 博物館 / 空気汚染物質 / 有機酸 / 有機酸吸着シート / 紙素材 / カキ殻粉末 / 展示・収蔵施設 / 展示収蔵施設 / 有機酸除去 / 抄紙 |
研究成果の概要 |
博物館や美術館等で問題となっている有機酸による資料の劣化を軽減すること、安価で利用できることを目的に紙素材とカキ殻を用いた有機酸吸着シートを開発した(基盤研究(C)『展示・収蔵施設における有機酸等の空気汚染物質の調査と除去剤の開発』2012-2014年度)。本研究では、先に開発した有機酸吸着シートの性能評価(吸着量や吸着能力の限界の確認、吸着速度等)と効果的な利用方法、展示中に利用できる展示用品(パネルタイプ)の開発を行い、、イオンクロマトグラフィーによる吸着量の測定方法の確立と初期濃度と吸着量の相関関係が確認できた。また設置時に表面積を大きくすることで効果が上がることが確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文化財を初めとする博物館資料を良好な状態で後世に残すためには、資料の収集・保管のみならず、周辺環境の整備が重要となる。とくに博物館や美術館においては、1970年代以降、新しい建築材料や建物の気密化により、室内の空気汚染物質による資料の劣化が問題となっている。このような状況を改善し、より長く文化財や博物館資料を保存するための一助となる方法として、安全で安価な材料を用いた有機酸吸着シートを開発した。
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