研究課題/領域番号 |
15K04039
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 東京女子大学 |
研究代表者 |
工藤 恵理子 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (50234448)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 社会的認知 / 身体的認知 / 社会心理学 / 身体化認知 |
研究成果の概要 |
過去10数年の間に身体的感覚と心理過程の関連を検討する身体化認知の研究が大きく進展した。その中で身体的な温かさ・冷たさの経験と対人関係に関わる認知過程の関連が検討され、身体的な寒さの感覚は、他者とのつながりが疎であるという認知と結びついていることが示されてきた。先行研究を踏まえ、身体的な温かさの経験が、他者との関係が円滑であることの手がかりとして働き、相互理解の過大視につながることを心理実験によって検討した。その結果、身体的な温かさの経験は相手の意図や性格を理解できると思う程度を促進することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
身体的温かさの経験が、対人相互作用場面における相互理解の過大視につながるという本研究の実験結果は、身体化認知研究の進展に寄与するものである。現実場面への適用には結果が一般化できるか確認が必要ではあるが、現実の相互作用場面における応用可能性が考えられる。たとえば、相互作用場面において、情報の正しい共有が必要な場面などでは、冷たさを感じさせることで、相互理解の過大視が低減される可能性が考えられる。
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