研究課題/領域番号 |
16390482
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
古田 康 北海道大学, 大学院医学研究科, 助教授 (60261301)
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研究分担者 |
澤 洋文 北海道大学, 人獣共通感染症リサーチセンター, 教授 (30292006)
中丸 裕爾 北海道大学, 北海道大学病院, 助手 (20344509)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
10,100千円 (直接経費: 10,100千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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キーワード | 顔面神経麻痺 / 単純ヘルペスウイルス / 水痘帯状疱疹ウイルス / ベル麻痺 / Hunt症候群 / マイクロアレイ解析 / Sunnybrook評価法 / 再活性化動態 / 病的共同運動 / ボツリヌス療法 |
研究概要 |
1.顔面神経麻痺症例におけるヘルペスウイルス再活性化動態の解析 Hunt症候群、zoster sine herpete (ZSH)、HSV-1 DNA陽性症例におけるウイルス再活性化動態を定量PCR法とペア血清検査にて解析した。その結果、顔面神経麻痺はVZVおよびHSV-1再活性化の早期から消退期まで様々なタイミングで発症することが明らかとなった。 2.Bell麻痺症例における遺伝子発現変化 DNAマイクロアレイを用いて患者末梢血単核球における遺伝子発現を、麻痺発症時と回復期で比較した。その結果、発症時により多く発現する遺伝子、回復期により多く発現する遺伝子がいくつか検出された。 3.非治癒症例におけるヘルペスウイルス再活性化の検討 Bell麻痺と臨床的に診断された症例のうち、非治癒例についてウイルス学的検討を行った。その結果、治らないBell麻痺症例においてはVZVおよびHSV-1再活性化例が多くを占めることが明らかとなった。 4.HSV-1再活性化はBell麻痺の何%を占めるのか? HSV-1再活性化症例がBell麻痺の何%を占めるのかを抗HSV抗体保有の有無とVZV再活性化(ZSH)の率から推定した。その結果、約60%の症例においてHSV再活性化がBell麻痺発症に関与していることが推定できた。 5.ヘルペスウイルス再活性化動態と麻痺発症パターンからみた抗ウイルス療法の考察 ウイルス再活性化と麻痺発症のタイミングを検討し、また抗ウイルス剤とステロイドの併用療法の効果を調べた。ヘルペスウイルス再活性化動態と麻痺発症パターンには多様性があり、抗ウイルス剤が本当に効果を示すのは一部の症例であることが推測された。 6.ヘルペス性顔面神経麻痺後遺症に対するボツリヌス療法に関する検討 高度の病的共同運動が後遺症として生じたヘルペス性顔面神経麻痺17症例に対してボツリヌス毒素療法を施行し、その治療成績を検討した。ボツリヌス毒素療法は低侵襲であり、病的共同運動に対する有用な治療方法であると考えられた。
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