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近代医療システムの日米英比較研究-日本的プライマリケアの歴史的性格の解明-

研究課題

研究課題/領域番号 16730148
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 経済政策
研究機関佐賀大学

研究代表者

猪飼 周平  佐賀大学, 経済学部, 助教授 (90343334)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2005年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード医療・福祉 / 社会学 / 経済事情
研究概要

本研究の結果、国際比較的観点からみるとき、日本において一般的な医師就業形態である「開業医」の存在こそが、日本の医療システムを個性化するものであるということが確認された。第一に、医師が自ら病院を建設する点に、日本の医療システムの顕著な特徴があるが、これは、開業医が、20世紀初頭までに、自己の診療機関に病床を設置する傾向を有するようになったことで形成されたものであったことが実証された。そして、第二に、開業医が自らの病床を所有する慣行の背景には、戦前の学歴階層差を含んだ複線的医学教育にもかかわらず、すべての階層の医師が、卒後病院での勤務を長期化させる傾向があったことが確認された。これらは、開業医の病床所有の傾向は、開業医の病院医療に関する知識・技能の増大と一体となった現象であったことを示唆している。
なお、本研究の過程において、以下の成果を発表した。
1)学会報告 猪飼周平(単)「20世紀初頭における医師のキャリア・パス分析社会経済史学会(第74回全国大会パネルディスカッション「日本の近代経済成長と教育」)
2)共著 猪飼周平「近代日本医療史における開業医の意義 病院の世紀の論理による医療史再構成に向けて-」佐口和郎・中川清編著『福祉社会の歴史伝統と変容』ミネルヴァ書房2005(第1章)
3)学会報告 猪飼周平(単)「20世紀前半における医療供給システム-医療の専門化・病院化と医療供給の構造変化-」(社会政策学会九州部会)

報告書

(2件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 佐口和郎・中川清編『福祉社会の歴史 伝統と変容』(第1章「近代日本医療における開業医の意義」担当)2005

    • 著者名/発表者名
      猪飼周平
    • 総ページ数
      399
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2004-04-01   更新日: 2016-04-21  

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