研究課題/領域番号 |
17016003
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小林 淳一 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (90221241)
|
研究分担者 |
久保田 高明 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 講師 (60399954)
石山 玄明 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (70333622)
|
研究期間 (年度) |
2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
|
キーワード | がん分子標的 / 天然薬物 / がん治療 / 医薬リード / バイオプローブ |
研究概要 |
研究代表者らはこれまでに、広範な天然資源より種々の分子標的阻害物質を数多く見い出しており、そのいくつかは新しい医薬リード化合物として開発研究が展開される一方、生体機能解明のためのバイオプローブとして利用されている。本研究では、海洋生物、植物、微生物などの広範な天然資源を素材として、チューブリン、トポイソメラーゼ、ヒストンデアセチラーゼ、チロシンキナーゼ、等の分子標的に対するスクリーニングを行うことにより、新しいがん分子標的阻害物質を見い出すことを目的とし、以下の研究を行った。 放線菌Nocardia brasiliensisより単離した免疫抑制物質ブラシリカルジンAのアナログを調製し構造活性相関について研究を行った。現在、ビオチン誘導体を用いて、分子標的の特定を行っている。一方、アクチンファイバーの安定化を促進させる作用を有する海洋共生渦鞭毛藻由来マクロリド化合物・アンフィジノリドHの溶液中のコンホメーション解析を行うとともに、関連抗腫瘍性マクロリドとしてアンフィジノリドB4およびB5を単離構造決定した。また、沖縄産群体ホヤEudistoma cf.rigidaより単離した抗腫瘍性マクロリド化合物・イエジマリド類の絶対立体配置を決定した。 今後、活性を示した化合物については、構造活性相関を通じて、より特異性の高い分子標的阻害物質を分子設計する予定である。さらに、得られた分子標的阻害物質について、分子標的に対する詳細な活性評価、および各種ヒト腫瘍パネルに対するin vitro、in vivoでの活性評価を行い、新しいがん分子標的治療薬の開発についても検討する予定である。
|