研究課題/領域番号 |
17018001
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
笠原 正典 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30241318)
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研究期間 (年度) |
2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2005年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | ヌタウナギ / ペア型免疫グロブリン受容体 / VLR / APAR |
研究概要 |
われわれは、HLA(MHC)領域とパラロガスな領域がヒトゲノムに3箇所存在することを発見し、これらのパラロガス領域とHLA領域の原型が脊椎動物進化の初期におきたと想定される2回の大規模な染色体重複(おそらくはゲノム重複)によって形成された可能性が高いことを示してきた。しかしながら、パラロガス領域を生み出した重複の性質、回数、時期に関しては十分な理解が得られていないのが現状である。そこで、本研究では、系統発生的に2度の重複の直前、直後に位置すると考えられる無顎類(特に、ヌタヌナギEptatretus burgeri)に焦点を当てて研究を進め、以下の成果を得た。1.ヌタウナギ・ゲノムに存在するMHCパラロガス領域を同定することを目的として、MHCアンカー遺伝子をコードするBACクローンを単離した。また、BACクローンを用いたfluorescence in situ hybridization法の開発をおこなった。2.免疫グロブリンやT細胞抗原レセプターの祖先と推測されるVドメインを有するpaired Ig-like receptor遺伝子群をヌタヌナギで同定し、APAR(agnathan paired receptors resembling antigen receptors)と命名、その構造解析をおこなった。3.leucine rich repeatsの再構成によって、著しい多様性を生み出す抗原レセプター遺伝子VLR(variable lymphocyte receptor)がヌタウナギに存在することを見出し、そのゲノム構造を解明した。
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