研究課題/領域番号 |
17019068
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 国立国際医療センター(研究所) |
研究代表者 |
加藤 規弘 国立国際医療センター(研究所), 遺伝子診断治療開発研究部, 部長 (80293934)
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研究分担者 |
柳内 和幸 国立国際医療センター(研究所), 遺伝子診断治療開発研究部, 室長 (30360704)
小林 祥泰 島根大学, 医学部, 病院長 (00118811)
並河 徹 島根大学, 医学部, 教授 (50180534)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2005年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 遺伝子 / 脳卒中 / 疾患感受性 / SNP / 関連研究 / 高血圧 / 環境因子 / 多因子疾患 |
研究概要 |
研究計画として、脳卒中という成因的に"ヘテロ"な疾病カテゴリーを対象として感受性遺伝子を探索するために、(1)臨床病型間比較に基づく関連解析と、(2)多角的かつゲノムワイドな標的遺伝子の選出とを進める。本年度当初計画の概要は、以下の通りである。 (1)臨床病型間比較に基づく関連解析のデザイン 本研究では脳ドック受診者中のMRI所見正常者を「対照群」と位置付ける。一方、「罹患群」としては、脳卒中を大きく7つのサブタイプ-無症候性脳硬塞および6種類の有症候性脳血管障害-に分類し、互いに比較しながら疾患感受性遺伝子の関与を各々明らかにする。さらに高齢(≧70才)になってもMRI所見の全く正常なものを「super-normal群」として収集し(目標200名)、これを外部対照として用いる予定である。 (2)多角的な標的遺伝子の選出アプローチ 標的となる遺伝子の選出に際しては、主に3つの研究アプローチ-(1)機能的候補リストの選出と候補遺伝子アプローチ、(2)モデル動物での知見の活用、そして(3)芽球化リンパ球を用いた網羅的発現解析-を並行して推進する。 従来の研究状況を踏まえて今年度に行った、本研究課題に関連した研究成果としては、(1)高血圧関連疾患に関する151候補遺伝子のSNP探索を独自に行い、1955 SNPを同定・登録した(うち887個、45%が新規SNP);(2)tag-SNP選出のための新規アルゴリズムを開発した;(3)疾病ゲノム解析として高血圧(1222名、150候補遺伝子638tag-SNPs、平均4.6SNPs/遺伝子)および脳梗塞(1001名、130候補遺伝子598tag-SNPs)の大規模候補遺伝子スクリーニングを行い、疾患感受性候補遺伝子を各々9個ずつ同定した、ことなどが挙げられる。
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