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線条体patchニューロンのネットワーク解析

研究課題

研究課題/領域番号 17022024
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関京都大学

研究代表者

藤山 文乃  京都大学, 医学研究科, 助教授 (20244022)

研究期間 (年度) 2004 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード解剖学 / シグナル伝達 / 神経科学 / 脳・神経 / 脳神経疾患
研究概要

パーキンソン病やハンチントン病の病変主座である大脳基底核の入力部位は線条体であり、ここにはパッチ・マトリックスという解剖学的なコンパートメントが存在することが知られている。しかし線条体の入出力に関してこのコンパートメントでどのような違いがあるのかは未だ明確にされていない。例えば、入力に関しては各コンパートメントに特異的に入力する大脳皮質領野はわかっているものの視床からの入力パターンの違いはわかっていない。また出力に関しては教科書的にも、直接路・間接路のニューロンともにパッチにもマトリックスにも約半々の割合で分布しており、しかしパッチからの出力は黒質緻密部のドーパミンニューロンであろうという曖昧な記述しかなされていない。この曖昧さの理由として、従来のトレーサー実験では入力元の全てをラベルすることが不可能なこと、また逆に一つのニューロンのみをラベルできずニューロン単位での出力先を追えなかったことが挙げられる。この問題を克服するため、我々はまず入力に関しては、大脳皮質-線条体投射系と視床-線条体投射系の全てを、2種類のシナプス小胞性グルタミン酸トランスポーター(VGluT1,VGluT2)で識別しうることを先行研究(Fujiyama et al., Eur, J.Neurosci., 2004)で明らかにした。このVGluTに対する抗体を用いた免疫組織化学と、パッチに特異的に強く発現するμ-opioid受容体との免疫組織化学(Kaneko et al., 1995)を組み合わせ共焦点顕微鏡および電子顕微鏡による解析を行った。これにより、大脳皮質終末はパッチおよびマトリックスニューロンの樹状突起のスパインにほぼ同程度入力するのに対し、視床終末はマトリックスに比べパッチへの入力が少なく、マトリックスでは樹状突起のシャフトに、パッチではスパインにとシナプスの相手をも替えていることがわかった(Fujiyama et al., submitted)。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Postnatal changes of vesicular glutamate transporter (VGluT)1 and VGluT2 immunoreactivities and their colocalization in the mouse forebrain.2005

    • 著者名/発表者名
      Nakamura K et al.
    • 雑誌名

      J.Comp.Neurol. 492(3)

      ページ: 263-288

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Demonstration of long-range GABAergic connections distributed throughout the mouse neocortex.2005

    • 著者名/発表者名
      Tomioka R et al.
    • 雑誌名

      European J Neurosci. 21

      ページ: 1958-1960

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] Presynaptic Localization of AMPA-type Glutamate Receptor in Corticostriatal and Thalamostriatal Axon Terminals2004

    • 著者名/発表者名
      Fujiyama F et al.
    • 雑誌名

      Eur.J Neurosci. 20

      ページ: 3322-3330

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2018-03-28  

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