研究課題/領域番号 |
17320142
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 国立民族学博物館 (2006-2007) 南山大学 (2005) |
研究代表者 |
佐々木 史郎 (2006-2007) 国立民族学博物館, 研究戦略センター, 教授 (70178648)
小谷 凱宣 (2005) 南山大学, 人文学部, 教授 (40111091)
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研究分担者 |
荻原 眞子 (荻原 眞コ / 荻原 真子) 千葉大学, 文学部, 教授 (00129074)
佐々木 利和 国立民族学博物館, 先端人類科学研究部, 教授 (80132702)
財部 香枝 中部大学, 国際関係学部, 准教授 (00421256)
谷本 晃久 北海道教育大学, 教育学部札幌校, 准教授 (20306525)
加藤 克 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 助教 (50321956)
立澤 史郎 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助手 (00360876)
佐々木 史郎 国立民族学博物館, 教授 (70178648)
出利葉 浩司 北海道開拓記念館, 学芸員 (40142088)
池田 透 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (50202891)
沖野 慎二 北海道東海大学, 国際文化学部, 助教授 (50250494)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
16,670千円 (直接経費: 15,200千円、間接経費: 1,470千円)
2007年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2006年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
2005年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | アイヌ民族 / アイヌ文化 / アイヌ資料 / 博物館 / 北海道大学植物園 / 北海道 / 開拓使 / B.S.ライマン / 標本資料 / アイヌ研究 / 物質文化 / 博物館資料 / 先住民研究 |
研究概要 |
本研究は、北海道内の博物館に収蔵きれている、アイヌ民族資料の所在を確認し、その記録を取るとともに、その資料が収蔵された歴史的な背景を解明することを目的としていた。本研究で調査対象としたのは、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園(北大植物園)、函館市北方民族資料館、松前城資料館である。この3つの博物館が調査の対象とされたのは、資料の収集経緯に関する記録が比較的よく残されていたからである。3年にわたる調査の結果、北大植物園が所蔵する2600点に及ぶアイヌ文化関連の標本資料全点と松前城資料館が所蔵する320点余りの資料の全点について調書が作成され、写真が撮影された。また、函館市北方民族資料館では約700点(総数約2500点の内)の資料について、調書作成、写真撮影を行った。その結果、総計約3500点を超えるアイヌ文化の標本資料の詳しい調書と写真が作成された。 本科研での調査研究活動では、標本資料の熟覧、調書作成、写真撮影にとどまらず、当該資料が各博物館に所蔵された経緯や背景も調べられた。植物園の資料の収集には、明治に北海道開拓指導のためにやってきた御雇外国人が関わっていたことから、彼らに関する史料をアメリカの図書館に求めた。 調査の過程で、これらの博物館、資料館の資料が、明治から大正にかけての時代に収集されていたことが判明した。それは時代背景が明らかな欧米の博物館に所蔵されているアイヌ資料の収集時期と一致する。本科研の調査により、以上の3つの博物館のアイヌ資料は、すでに数度にわたる科研で調査された欧米の博物館の資料に匹敵するほどの記録と情報を備えることになった。それは、記録がない他の国内の博物館のアイヌ資料の同定、年代決定の参照に使えるとともに、アイヌ文化の振興と研究の将来の発展に大きく寄与することになるだろう。
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