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社会的ミリューと政治の交錯に関する研究-第二の近代における変動モデルの開発と検証

研究課題

研究課題/領域番号 17653047
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関徳島大学

研究代表者

樋口 直人  徳島大学, 総合科学部, 助教授 (00314831)

研究分担者 町村 敬志  一橋大学, 社会学研究科, 教授 (00173774)
久保田 滋  大妻女子大学, 人間関係学部, 助教授 (20294663)
矢部 拓也  徳島大学, 総合科学部, 助教授 (20363129)
松谷 満  徳島大学, 全学共通教育センター, 講師 (30398028)
研究期間 (年度) 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
キーワード政治社会学 / 劇場型選挙 / 投票行動 / ライフスタイル / 社会意識 / 再帰的近代化 / ポピュリズム / ニューポリティクス
研究概要

90年代以降の政治を一瞥すると、一見矛盾してみえる諸現象が噴出している(NPOとボランティア、住民投票、改革派知事ブームと無党派知事の当選、ポピュリズムの跋扈、新たなナショナリズムの出現)。これらは第二の近代化を背景とし、55年体制の崩壊をきっかけとして生じた政治変動であり、以下の仮説により整合的に説明できるものと考えられる。客観的条件に基づく安定的な政治的態度は、もはや一部の住民にしか該当しない。代わって、社会的ミリューとその都度の政治状況の共鳴により決定される、不安定な政治的態度が優位になる。そうしたミリューは、個人化の影響を受けて高度に断片化している。上記の諸現象は、断片化したミリューの共鳴により連合が成立した結果と考えられる。本研究の目的は、この仮説の検証により個人の社会的ミリューと政治の関係を解明することになる。
今年度行ったのは、東京都でのサーベイ調査である。6区2市の有権者8500人を対象として,「ライフスタイルと政治に関する調査」を実施し、2887票を回収した。この調査は、ドイツにおける社会的ミリュー研究を参考に、日本におけるライフスタイル・ミリューと政治的態度や投票行動の関連に関する分析を行うことを目的としている。具体的には、石原慎太郎・東京都知事など政治家や政党に対する感情温度、2005年衆院選における投票行動に関して設問を用意した。衆院選における投票行動については、郵政民営化の争点効果が独立して認められ、属性の影響が争点効果に吸収されることが確認されている。暫定的な分析の結果については、茨城大学地域総合研究所年報に掲載するとともに、同研究所の研究例会でも報告した。さらに、このデータを用いてエスニック・レストランの利用者像を析出し、多文化主義をめぐる基礎資料として在日外国人に関する論文で使用した。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 劇場型選挙のプロレゴメナ--2005年総選挙における東京都民の投票行動と社会意識2006

    • 著者名/発表者名
      松谷満
    • 雑誌名

      茨城大学地域総合研究所年報 39号

      ページ: 87-124

    • NAID

      40015160761

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 多民族社会の境界設定とエスニック・ビジネス2006

    • 著者名/発表者名
      樋口直人
    • 雑誌名

      在日外国人と日本社会の多民族化(庄司博史・金美善編)(国立民族学博物館)

    • NAID

      120001730527

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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