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新しいケロイド治療薬としてのcAMP製剤の可能性

研究課題

研究課題/領域番号 17659557
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 形成外科学
研究機関北海道大学

研究代表者

山本 有平  北海道大学, 大学院医学研究科, 教授 (70271674)

研究分担者 佐々木 了  北海道大学, 大学院医学研究科, 助教授 (40301907)
小山 明彦  北海道大学病院, 助手 (70374486)
古川 洋志  北海道大学, 大学院医学研究科, 助手 (00399924)
林 利彦  福井大学, 医学部附属病院, 助手 (00432146)
堤田 新  北海道大学, 大学院・医学研究科, 助手 (00374489)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードケロイド線維芽細胞 / ブクラデシンナトリウム(DBcAMP) / cAMP / コラーゲン / Prostaglandin E2(PGE2) / PKA / Prostaglandin E2 (PGE2)
研究概要

ブクラデシンナトリウム(DBcAMP)は細胞内に移行し脱アシル化後cAMPに変換される。cAMPの上昇はcollagenの産生の抑制を招くことが明らかになっている。このcAMPのコラーゲン産生の抑制効果を利用して、cAMP製剤(DBcAMP)が、ケロイド線維芽細胞のコラーゲンの産生を抑制すれば、新たなケロイド治療の開発につながると考え実験を計画した。
そこでわれわれは、まず一般的なcAMP activatorであるForskolinを正常線維芽細胞とケロイド線維芽細胞に投与して細胞内のcAMP濃度を強制的に上昇させた。結果、正常線維芽細胞だけではなくケロイド線維芽細胞も同様にコラーゲン産生が抑制されることを確認した。
つぎに、Forskolinのかわりに実際に臨床応用されているDBcAMPを用いてケロイド由来線維芽細胞のコラーゲン産生の抑制効果を検討した。結果、DBcAMPを添加した場合、比較的高濃度で正常線維芽細胞とケロイド由来線維芽細胞ともコラーゲン産生が抑制されることを確認した。すなわち、細胞外のDBcAMP投与によって細胞内cAMPが上昇して線維芽細胞のコラーゲン産生が抑制されると考えた。
また、cAMPとProteinKinaseA(PKA)の関連については過去に報告があり、本研究においても細胞内cAMPの上昇からコラーゲン産生の抑制に至る経路においてPKAが関与していると考えた。そこで、正常線維芽細胞にKT5720(PKA inhibitor)を作用させた後、DBcAMPを投与し線維芽細胞のコラーゲン産生の抑制効果を検討した。結果、DBcAMPのコラーゲン抑制作用はPKA inhibitorの投与によって阻害された。この結果より細胞内cAMP上昇に伴う下流の経路にはPKAの上昇が深く関与している可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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