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裁判員制度における量刑手続きのあり方について

研究課題

研究課題/領域番号 17730047
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 刑事法学
研究機関一橋大学

研究代表者

本庄 武  一橋大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (60345444)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード裁判員制度 / 量刑 / 少年事件 / 適正手続き / 死刑 / 情状立証 / 量刑ガイドライン / 量刑傾向 / 手続二分 / 適正手続 / 予断排除 / 判決前調査 / 評議 / 意見陳述 / 被害者
研究概要

19年度は、第1に国内において、量刑が争点となる実際の裁判でのあるべき弁護活動、並びに裁判員制度の下でどのような対応策を検討しているかについて聴き取り調査を行った。また、裁判員制度の下での量刑評議をどのように行うことが想定されているか、模擬裁判でどのような取組みがされているかについて文献研究を行うと共に裁判実務家の意見聴取を行った。以上の検討を踏まえ、特に評議における量刑相場(量刑傾向)の扱われ方をチーマに研究会で報告を行った。
第2に、裁判員制度の対象となる少年の刑事裁判における量刑及び家裁への再移送のあり方につ.いて従来の研究を発展させ、学会で報告を行った。またその成果の一部として、判例評釈を執筆した他、論文を執筆中である。
第3に、アメリカ合衆国マサチューセッツ州における量刑の実情について実態調査を行うと共に文献研究を行った。マサチューセッツ州では、連邦とは異なり、拘束力のない量刑ガイドライン制度を採用しており、量刑の統一性と個別的妥当性を両立させるシステムとなっており、連邦量刑ガイドラインに対してなされているような、硬直的で個別的妥当性を犠牲にした量刑となっているとの批判を回避し得ており、裁判員制度の下での量刑を考える上でも極めて示唆的であった.
第4に、アメリカ合衆国連邦最高裁の近時の量刑に関する判例の研究を行うと共に、現地の研究者との間で意見交換を行った。連邦最高裁では裁判官の量刑裁量を拡大する方向での判決を相次いで下している。この動向は、ガイドライン制度の下で量刑の統一性乏個別的妥当性を両立させるというマサチューセッツ州の制度と方向性を同じくしており、非常に興味深いものである。
以上の日米の動向についての調査に17-19年度の調査の成果を踏まえ、20年度論文を執筆する予定である。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 当時18歳の少年であった被告人が、主婦を強姦目的で殺害した上姦淫し、さらにその場で生後11カ月の同女の長女をも殺害するなどしたとされる事案で、第一審の無期懲役の科刑を維持した控訴審判決が量刑不当として破棄された事例。2007

    • 著者名/発表者名
      本庄 武
    • 雑誌名

      速報判例解説 1

      ページ: 209-212

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 評議の法的検証・統制可能性2007

    • 著者名/発表者名
      本庄 武
    • 雑誌名

      法律時報 79巻1号

      ページ: 133-136

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 少年刑事裁判における55条移送決定と量刑2006

    • 著者名/発表者名
      本庄 武
    • 雑誌名

      少年司法改革の検証と展望 (日本評論社)

      ページ: 133-159

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 裁判員制度下での量刑手続の課題2006

    • 著者名/発表者名
      本庄 武
    • 雑誌名

      法と心理 5巻1号

      ページ: 14-19

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] ドイツの参審制と量刑手続-手続二分論を中心に2005

    • 著者名/発表者名
      本庄 武
    • 雑誌名

      季刊 刑事弁護 44号

      ページ: 54-58

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 危険運転致死傷罪の量刑2005

    • 著者名/発表者名
      本庄 武
    • 雑誌名

      危険運転致死傷罪の総合的研究(日本評論社)

      ページ: 183-214

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [学会発表] 逆送事件の課題-発達障害を手がかりに2007

    • 著者名/発表者名
      本庄 武
    • 学会等名
      日本犯罪社会学会
    • 発表場所
      龍谷大学
    • 年月日
      2007-10-20
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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