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合衆国における資質向上策としての教員免許更新制の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17730449
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関一橋大学

研究代表者

中田 康彦  一橋大学, 大学院社会学研究科, 助教授 (80304195)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード免許更新制 / 資質向上 / 金銭的報償
研究概要

1.学校改善を目的とする学校評価が公表を前提とするのに対し、資質向上を目的とする教員評価は組織内で自己完結する制度であるというちがいを明らかにしつつ、学校評価も学校経営手段としてのみならず教育実践として機能する可能性を示し、学校づくりの当事者間の対話の中で教員の資質向上が行われる可能性を示した。(論文1)
2.免許更新制は、その時点における最低限度の専門性を裏打ちしたものに過ぎないという限定を制度として明確化するものであり、定期的な資質向上を不可欠のものと把握している点で、よりよい向上を追求する従来の現職研修と制度趣旨が異なることを明らかにし、コツと勘からの脱却の必要性をユタ州の事例から述べた。(論文2)
3.免許更新制や人事考課を含む広義の教員資質向上策が、公務員制度改革の中で過渡期にあるものと位置づけた。そして人事管理としての教員評価と教育実践としての教員評価を区別したうえで、授業評価の中でこそ教員の資質向上と学校評価政策が合流することを明らかにした。(論文3)
4.州レベルでの金銭的報償(メリットペイ)に満足せず、市独自の学校報償制度を上乗せ実施しているテキサス州ヒューストンを訪問し、教員研修セミナーに出席した他、元教育長・教育委員会・教員組合関係者にインタビューを行い、学校間格差のない報償制度の構築という技術面が制度への支持を調達する要因となっていることを明らかにした。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 教員評価・学校評価の新たな段階2007

    • 著者名/発表者名
      中田 康彦
    • 雑誌名

      教育 733号

      ページ: 85-92

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 学校評価の光と影2006

    • 著者名/発表者名
      中田 康彦
    • 雑誌名

      高校生活指導 169号

      ページ: 56-61

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 教師の専門性とは何かを改めて問う2006

    • 著者名/発表者名
      中田 康彦
    • 雑誌名

      月刊高校教育 39巻9号

      ページ: 24-30

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 一九八〇年代以降の合衆国の教育改革における教師報償政策の位置 -NCLB法への経緯と成果主義の現在-2005

    • 著者名/発表者名
      中田 康彦
    • 雑誌名

      一橋論叢 133巻4号

      ページ: 138-157

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 1990年代以降の合衆国における教師奨励をめぐる議論動向2005

    • 著者名/発表者名
      中田 康彦
    • 雑誌名

      <教育と社会>研究 15号

      ページ: 24-34

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 免許更新制における適格性の判定2005

    • 著者名/発表者名
      中田 康彦
    • 雑誌名

      現代教育科学 591号

      ページ: 11-13

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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