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細菌の細胞分裂初期の分子メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 18770173
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

石川 周  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (30359872)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード細菌 / 蛋白質 / 生体分子 / 細胞分裂
研究概要

FtsZは自己縮合してポリマー構造、さらにはリング構造を形成し、細菌の細胞分裂の基盤となる。この様な反応には、枯草菌ではFtsZと直接結合するFtsA、YlmF、ZapAとの結合が重要である。そこで、このような細胞分裂初期の分子メカニズムを解明するために、FtsZにランダムに変異を導入し、相互作用を失う変異FtsZを酵母2ハイブリッド解析により同定し、どのアミノ酸がFtsZ自身やFtsA、YlmF、ZapAとの結合に関わっているかを決定した。FtsZは、Plus End領域、T7 loop、Minus End領域、保存されていない領域、保存性の高いC末端配列からなる。Methanococcus JannaschiiのFtsZの結晶構造解析などから、FtsZポリマーは、異なるFtsZのPlusとMinus Endが結合して形成されると考えられていたが、本研究で得られた変異FtsZの結果はこれとよく一致しており、このようなモデルが枯草菌FtsZにも当てはまることがわかった。また、保存性の高いC末端配列に欠損、もしくは変異を持つ変異FtsZでは、FtsAとYlmFとの結合能を失うことから、この領域は両方の蛋白質との結合に必須であることがわかった。しかし、自己結合能を失った変異FtsZでは、FtsAとは結合できるが、YlmFとの結合能は失うという顕著な違いが見られた。また、ZapAとの結合には、FtsZのC末端配列を必要しないが、FtsZの自己結合能を保持していることが必須でることがわかった。この様に、FtsZに直接結合し、細胞分裂を正に制御している蛋白質との結合には、それぞれ固有の特徴があることがわかった。これらの変異を枯草菌に戻したときの、増殖への影響、変異FtsZの細胞内局在を観察する系を確立し、多くの興味深い現象を新たに発見することが出来た。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 枯草菌の細胞分裂初期にFtsZに直接結合するFtsA,YlmFの分子機能の解析2007

    • 著者名/発表者名
      大藤仁夢
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-12-11
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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